旧安川邸大座敷(写真:萩原詩子)
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南側庭園(写真:萩原詩子)
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事業の枠組み(資料:北九州市)
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平面図(資料:北九州市)
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 北九州市は、市指定文化財「旧安川邸」の指定管理と飲食業を一体に実施する事業者を募集する。公募型プロポーザル方式で、参加登録は8月4日~13日。これに先立ち、8月3日に説明会および現地見学会を開催する(参加受け付けは7月30日まで)。提案書受け付けは10月8日~13日、10月下旬に審査、11月下旬に結果を公表する予定だ。事業期間は21年12月下旬から27年3月までの約5年間。

 旧安川邸は、JR戸畑駅南東約2kmの夜宮公園内にある。石炭関連企業や安川電機などを創業し、工業都市・北九州の基礎を築いた企業家・安川家の旧邸宅だ。約1万3000m2の敷地に、明治から昭和初期の歴史的建築物群と日本庭園や広場がある。市はこれを賑わい・観光拠点として活用するため、耐震補強工事を実施し、管理棟や配膳棟などを増築した。

 公募対象の事業は「旧安川邸」および「夜宮公園駐車施設」の指定管理業務と、設置管理許可を受けて事業者自らが厨房機器などを設置して行う飲食事業。複数の構成員で組織された事業者連合体を想定しているが、必要な能力があれば1者で応募することもできる。

 指定管理業務のコンセプトは「市発展の歴史の一部に触れつつ、利用者がくつろぐことのできる施設」と「庭園や芝生広場を散策して、ツツジや新緑、紅葉等四季を通じて楽しむこと のできる施設」。要求水準書では、年間入場者数6万人以上を求めている。また、指定管理者は市と協議のうえ、自主事業を行うこともできる。指定管理料は提案により、上限は年度あたり4989万4000円。共同事業体での応募も可能だが、その場合は最低1団体を地元団体にしなければならない。

 飲食業は、事業者が「大座敷」や新設の配膳室棟などに什器や厨房設備を設置して行う。設置管理許可区域は提案で指定し、面積は500m2未満。市に支払う使用料は1m2あたり月額200円。飲食事業者は提案提出日現在、北九州市に事業所を持つことが条件だ。