横浜市は、健康・医療分野のイノベーションを持続的に創出していくことを目的に、産学官金が連携して取り組むためのプラットフォーム「横浜ライフイノベーションプラットフォーム(LIP.横浜)」を運営している。LIP.横浜は、中小・ベンチャー企業などへの支援を通じて、新技術・新製品の開発も促進している。このほど市内のスタートアップ企業、リスク計測テクノロジーズが開発した、声で心の健康状態を計測する「マインドヘルス計測システム」を使用した実証実験を実施する。

 実証実験は、市内企業の健康経営の推進とヘルスケア産業の振興を目的に実施する。テレワークなど、ポストコロナ時代の新しい生活様式に適した働き方の確立と従業員のメンタルヘルスの向上を目指す企業を対象に、7月20日から協力企業の募集を開始。特設サイトより8月7日まで受付を予定しているだが、募集人数に到達次第募集を終了する。募集人数は当初6社程度、計60名だったが、すでに多数の申込みがあり、最大80人に増員している(7月29日現在)。

 マインドヘルス計測システムは、発話された音声から心の状態を可視化するWebサービスだ。スマートフォン、パソコンなどインターネットにつながるデバイスで使用が可能。ログインして発話すると、5秒程度で計測。結果がすぐに画面に表示される。グラフ機能と、組織で利用する場合は、グループメンバーの結果を確認するためのダッシュボード機能も備えている。これらの利用により、不調を早期に把握でき、必要なケアを検討できるほか、組織の場合は、組織改革やモチベーション向上などの研修効果を定量的に評価することができる。

働く人を元気にし、職場を元気にすることで生産性の向上を目指す
心の状態を可視化することによってメンタルヘルスのケアだけではなく、生産性向上にもつながる(発表資料より)
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 今回の実証実験は8月に実施予定で、期間は3カ月間。毎日1~2回の声の計測と、毎週、アプリケーション内で簡単に回答できる全2問のアンケートを実施、心の健康状態を可視化し、メンタルヘルスの不調を早期に補足できるようにする。実証実験で得られたデータについては、集団と個人のそれぞれについて、要望に沿った分析結果を提供する。

 LIP.横浜は、

  • ・従業員の健康(職場の健康)を通じて、社会が求める高い安心と安全のニーズに応える企業
  • ・新しい生活様式に適した働き方(テレワーク等)の確立を目指す企業
  • ・従業員のメンタルヘルスの向上を目指す企業

 のいずれか一つでも該当する場合は、参加を検討してほしいと呼びかけている。

毎日1~2回の声を計測と週1回簡単なアンケートでメンタルヘルスの不調を早期に捕捉する(発表資料より)
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