和歌山県白浜町は2021年7月21日から9月末まで、一般社団法人南紀白浜観光協会と共に町内の白良浜に無料のWi-Fiサービス「白良浜Free Wi-Fi」を提供している。白良浜は白い石英砂の砂浜が約620mにわたって続く近畿地方屈指のビーチリゾート。白良浜Free Wi-Fiは、この白良浜全域(総面積40万平方メートル、周辺の海上を含む)を通信エリアとする。Wi-Fiを識別するSSIDは「shirarahama-free-wifi」となる(南紀白浜観光協会「白良浜公衆無線LANサービスを始めました!」)。

白良浜Free Wi-Fiのイメージ。ビーチの中央に設置した2台のアクセスポイントが、それぞれのアンテナの向いたエリアをカバーする(出所:白浜町)
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 Wi-Fiのアクセスポイントには、NTTデータ関西(大阪市北区)が国内総販売元となっている韓国SAWWAVEの「DX Wi-Fi」を導入した。Wi-Fiのアクセスポイントは通常、遮蔽(しゃへい)物のない屋外では最大約50mの距離まで通信できるが、DX Wi-Fiは放射効率の高いSOMPA(同期直行多偏波)アンテナを採用しており、屋外では最大500mの距離まで通信できる。さらに、1台のDX Wi-Fiが同時に最大512接続を処理する。このため、白良浜Free Wi-Fiは2台のDX Wi-Fiをビーチの中央1カ所に設置するだけで約620mの白良浜全体をカバーでき、アクセスポイントの設置に必要な電源設備や配線工事の費用、さらに設置後の運用・メンテナンス費用を節約できるという。

 NTTデータ関西は今回、白浜町の観光業への貢献を目的に「白良浜Free Wi-Fi」を白浜町および南紀白浜観光協会に提案し、実証実験という形式で2台のDX Wi-Fiを9月末まで貸し出している。今後は、役場庁舎や白浜町市街地でのDX Wi-Fiの導入についても、NTTデータ関西から白浜町に働きかけていくとしている。