山形市は2021年7月21日、道の駅「(仮称)蔵王」(敷地面積約2万200m2)整備事業において、山形県観光物産会館を代表企業とする地元企業9社の事業者グループ(山形県観光物産会館グループ)を優先交渉権者に決定した。整備事業における設計・建設・運営・維持管理の各業務をDBO形式で実施する想定で、公募型プロポーザルにより選定した。応募は同グループのみだった。

 今後は、2021年8月に基本協定を締結後、SPCを設立、9月までに基本契約と設計建設工事請負契約を締結を目指す。事業期間は、設計・建設期間が2021年10月から23年10月まで。1カ月の準備を経て2023年12月に供用を開始し、運営・維持期間は2038年11月までを予定している。提案価格は22億8975万8889円(消費税等含む)だ。10月から約2年をかけて設計・建設を行う予定だ。

道の駅「(仮称)蔵王」施設外観の俯瞰イメージ(資料:山形市)
道の駅「(仮称)蔵王」施設外観の俯瞰イメージ(資料:山形市)
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施設の内観イメージ(資料:山形市)
施設の内観イメージ(資料:山形市)
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 提案の審査に当たった整備事業者検討委員会は、山形県観光物産会館グループの提案について、施設内の情報発信コーナーに、地元の伝統的な木工技術である「山形組子」を取り入れるなど、山形の地域資源や伝統文化などの地域特性を生かし、地域経済への波及が期待できることを高く評価した。また、蔵王牛を使った新しいブランド構築を、東北芸術工科大学や地元企業である高橋畜産と共創して行いながら、隣接する商業施設との連携とすみ分けの両方が図られている点についても評価。非常時には災害復旧活動の拠点として活用できるよう、南側広場には屋根付きの炊事場やかまどベンチを整備するなど、防災機能を備える。

 また、審査講評では、交流人口の増加による賑わい創出のためにさらなる工夫を求めるとともに、SDGsの観点から省エネ、フードロス対策、ごみ処理の利用者負担や緑化といった取り組みへの期待が寄せられた。

配置図(資料:山形市)
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