大阪府は大阪市と共同で、中之島の西端に位置する中之島GATEエリアのサウスピアにおいて、海船と川船の乗り換えターミナル機能を中心とした水辺のにぎわい拠点となる施設の整備の検討を進めている。ついては、広く民間事業者から施設に関する事業アイデア、活用エリアの範囲や事業者公募への参入意向などを聞き、市場性を確保するためのアイデアを得るためにサウンディング型市場調査を実施する。調査結果を踏まえ、河川管理者などの関係機関とも調整したうえで、公募に向けた条件などを整理していく予定だ。

今回の調査対象エリアとなる中之島 GATE エリア(サウスピア)(資料:大阪府)
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中之島GATEサウスピアにおける敷地の状況(資料:大阪府)
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 調査への参加を希望する場合は、9月1日までに所定のエントリーシートで参加を申し込む。その後、9月10日までの期間に個別の対話を実施する。調査に先立ち、8月17日にオンライン説明会、8月18日と20日に現地見学会を開催する(説明会と現地見学会の参加申し込みは8月10日まで)。

 大阪府は2001年以降、都心部をロの字型に河川が囲む「水の回廊」という特徴を生かし、「水都大阪」と銘打った様々な都市の魅力を創造する取り組みを官民連携で実施してきた。都心部の河川に遊歩道や船着場の整備を進め、橋梁や護岸などにはライトアップを施した結果、これらを活かしたクルーズや規制緩和を活用した水辺の民間ビジネスが生まれるなどしている。

 中之島GATEエリアは、2025大阪・関西万博の開催地である夢洲、USJ、海遊館などがあるベイエリアと大阪都心部の中間に位置する。このうち今回の調査対象となるサウスピアは安治川左岸に位置し、府が管理する堤内地約4600m2と、埋め立て済みの入堀約3300m2を合わせた計約7900m2の河川区域と、隣接する約5300m2の国有地からなる。

対象地のうち河川区域(堤内地)および国有地の一部(写真:大阪府)
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 府と市は、ここににぎわいの拠点となる施設を整備・運営する方針で、今回の調査は、これらの施設の整備・運営を担う意思のある事業者を対象に、事業のアイデア・可能性、スケジュール、事業条件の妥当性などについて意見を聞くものだ。

 なお、府は事業イメージとして、ベイエリアの観光客を都心部に誘客するための海船と川船の乗り換えターミナル機能を中心に、マリーナ機能、水辺の景観や買い物を楽しめるレストランや物販などのにぎわい機能、水辺の地形を生かしたアウトドア体験機能などを備え、対岸のノースピアとの連携も視野に入れた施設を示している。

 また、サウスピアのうち国有地の部分については、近畿財務局の規定に従った入札方式をとるため、本事業とは別に入札する必要がある。今回の調査は、河川区域と国有地を利用した場合と、河川区域のみを利用した場合の両方の事業可能性についての提案を求めている。