福島県郡山市は、市の中心部にある開成山公園にて公募設置管理制度(Park-PFI)の活用を検討している。今後の事業者公募に先立ち、民間事業者が開成山公園を暫定的に利用してアイデアを試す社会実験「トライアル・サウンディング」への参加者募集を開始した。暫定利用は10月に実施予定で、9月4日まで参加者を募集している。実際の集客性や採算性を確認し、実現性の高い提案に結び付けることで、公募への参画を促進するのが狙いだ。

開成山公園の平面図。赤枠内がトライアル・サウンディングの対象地(資料:郡山市)
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 トライアル・サウンディングの結果は、開成山公園の活用方針と公募条件の決定に反映し、参加した民間事業者については公募時の加点も検討している。Park-PFIによる事業開始は2023年度を予定する。

事業スキーム(資料:郡山市)
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 開成山公園は、郡山市役所の向かいに位置する市のシンボル的な公園だ。広さは約30万m2で、西側が明治初期に造成された五十鈴湖を中心とする公園部分、東側が野球場、陸上競技場、プールなどのスポーツ施設になっている。暫定利用を実施するのは西側の公園部分(約12万5000m2)で、実施期間と時間は、10月1日から10月31日の午前9時から午後9時までの時間帯だ。期間は自由に提案でき、1日のみの暫定利用も、1カ月通しての暫定利用も可能だ。

 提案は、確実に実施でき、公園を利用する市民らの利便性やサービスが向上する内容とし、アクティビティーの場合は撤去可能な仮設物に限る。また、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、国や市が発信しているガイドラインなどを確認し、対策を講じる必要がある。なお、事業は市との共催事業とし、事業実施にかかる費用はすべて事業者の負担となるが、公園使用料と上下水道料は全額免除とする。

 トライアル・サウンディングに参加できるのは、提案内容を実行する意思と能力を持つ民間企業、NPO法人などの法人だ。暫定利用の実施期間中は、あらかじめ市が作成した市民向けアンケートの配布に協力する(回収・集計は市が実施)。暫定利用後は市によるヒアリングを行い、所定の事業実績報告書のほか、任意の書式で事業実績、収支報告、事業実施において感じた課題、公募時における市への要望・意見などをまとめて提出する。