JR中央線・東小金井駅高架下の創業支援施設(写真:タウンキッチン)
[画像のクリックで拡大表示]
起業家のライフサイクル全体をカバーする創業支援の仕組み (資料:タウンキッチン)
[画像のクリックで拡大表示]

 タウンキッチン(東京都小金井市)、JR中央ラインモール(同)、多摩信用金庫(東京都立川市)は、多摩地区を中心に空き家・空き地を生かした郊外のまちづくり創業を支援する「郊外まちづくりインキュベーション」の展開を8月1日に開始した。同取り組みは東京都の「インキュベーションHUB推進プロジェクト」に選定されており、実施期間は最長で3カ年を予定する。

 人口減少や高齢化で増え続けている空き家・空き地は、防犯やまちのにぎわいづくりなどで大きな課題となっている。同取り組みでは、創業予定者の発掘育成から、テーマ別創業スクールの開催やメンタリングなどアーリーステージの創業支援、広報支援や事業計画作成支援などミドルステージの成長促進を経て、支援人材のネットワーク形成まで起業家のライフサイクル全体をカバーする。

 具体的には、JR中央線の東小金井駅の高架下にある創業支援施設を拠点に、介護や教育といった地域の課題に特化したトークイベントやスクールを開催。創業に無関心だった層を掘り起こし、空き家・空き地を生かして地域を活性化する起業家を育成する。さらに、商品サービスを試験的に運用する空き家・空き地の展示販売や、不動産オーナー向けに空き家・空き地活用の相談窓口の設置を行う。

 東小金井駅の高架下の創業支援施設には、小金井市が2014年に設置した「KO-TO」(シェアオフィスと創業相談窓口)、タウンキッチンとJR中央ラインモールが共同で設置した「PO-TO」(店舗併設のシェアオフィス)と「MA-TO」(食とものづくりのシェア施設)がある。

 東京都のインキュベーションHUB推進プロジェクトは、高い支援能力・ノウハウを持つインキュベーター(起業家支援の仕組みを持つ事業体)を中心とする創業支援の取り組みに対して、最長で3カ年にわたって経費の一部を補助する制度。2013年度から実施されており、2019年度は郊外まちづくりインキュベーションを含めて2つの事業が選定されている。