沖縄県南城市は、公共ファシリティマネジメント施策の一環で、市の民間提案制度に基づき、民間事業者からの提案を募集する。このほど、募集要領を公表した。事前質問は9月18日まで、提案は9月19日から30日の期間に受け付ける。

提案から契約までの流れ(資料:南城市)
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活用提案を募集する無人島「コマカ島」の位置(資料:南城市)
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 この制度は、市が所有または管理する土地、建物、構築物、設備、車両などに関して、市の自治体経営と市民サービスの向上に大きく貢献する提案を選定し、民間事業者と市の協議を経て事業化を図るというもの。事業化が決定した場合は、提案者との随意契約を前提としている。

 提案には、テーマ設定型とテーマ自由型のつの区分がある。テーマ設定型は、市が積極的に提案を受けたい事業に関する提案を求める。テーマ自由型は、市が公表する公共施設リストにあるすべての施設や土地を対象に、自由に提案を受け付ける。提案受け付け後、書類審査とヒアリングを経て提案事業を採択し、詳細協議、必要に応じて議会報告などを経て事業化を決定する。

 今回、テーマ設定型として公開している事業「体育施設、公園施設の指 定管理者制度導入事業」「大里勤労者体育センター (跡地含む)利活用事業」「なんじい鉱山利活用事業」「知念体育館(跡地含む) 利活用事」「佐敷マリーナ跡地利活用 事業」「コマカ島利活用事業」の6つ(2020年8月14日時点)。

 「体育施設、公園施設の指 定管理者制度導入事業」は、玉城総合体育館、南城市陸上競技場など8つの体育施設と、大里城址公園など5つの公園施設を提案の対象としている。提案は、これらすべての施設の包括的な指定管理、一部施設の包括的な指定管理、施設単体の指定管理、いずれも受け付ける。指定管理期間は原則3年以内とするが、利用者に有益な提案で、民間事業者が投資を回収するのに3年以上の期間が必要な場合は、詳細協議の中で適切な期間を設定する。「コマカ島利活用事業」は、民間による無人島の有効活用を目指す。

 テーマ自由型の提案対象として市が公開している公共施設一覧には、商工観光施設や農業施設、水産業施設、学校教育施設、文化系施設、市民交流施設、上下水道施設、都市緑地など145の施設が掲載されている。

 テーマ設定型、テーマ自由型いずれの場合も、市に新たな財政負担が生じない提案であることが原則だ。ただし、数年後に投資回収ができる見込みが立つ提案、提案事業のリターンが大きくなることが見込める提案などは検討する。

 提案は9月19日から30日の期間に提案書類を受け付け、書類審査を通過した提案については、10月5日から9日の期間にヒアリング審査を実施し、採択する事業を選定する。10月12日以降に詳細協議、事業化の決定へと進めていく。