万葉公園の景観と主要施設(資料:湯河原町)
[画像のクリックで拡大表示]
対象エリア(資料:湯河原町)
[画像のクリックで拡大表示]

 神奈川県湯河原町は、湯河原温泉街の中心部にある都市公園、万葉公園について、Park-PFI(公募設置管理制度)の導入に向けて、民間事業者から利活用に関する意見や提案を求めるサウンディング型の市場調査を実施する。湯河原町では調査結果などを参考にしながら、11月下旬から12月に公募の条件などを定めた公募設置等指針を公表。2019年1月~2月に公募を実施し、2月~3月に事業者を選定する予定だ。事業期間は最長20年間。2020年4月の供用開始を目指す。

 調査の実施時期は9月10日から19日。参加希望者は9月5日までに申し込む。現地見学会や事前説明会は開催しないが、電子メールで事前に申し込めば現地を見学できる。

 万葉公園は、JR湯河原駅から約3kmの場所にある。湯河原温泉街の中心に位置し、「優れた歴史的・文化的資源を有し、地域の活性化に貢献している歴史公園」として、「日本の歴史公園100選」(国土交通省、2006年)にも選出されている。面積は1万9500m2で、園内には、大正・昭和期の著名な建築家である堀口捨己が設計した茶室(万葉亭)、年間6万3444人※が利用する足湯施設「独歩の湯」、神社、万葉の歌碑のほか、遊歩道や数々の万葉植物の植栽などがある。夏の縁日や盆踊り大会、ゲンジボタルを鑑賞する「ほたるの宴」、毎週日曜日の朝に開かれる観光朝市など祭りや催しの拠点にもなっており、湯河原温泉の観光において重要な役割を担っている公園だ。町営の日帰り温泉施設「こごめの湯」とも隣接。同施設の利用者は年間10万5781人※に上る(※利用者数はいずれも2017年度実績)。

  湯河原温泉では現在、温泉場の魅力を高めるために官・民で様々な取り組みが行われている。万葉公園も、湯河原温泉場の街歩きと癒しの拠点となる空間や機能を備えた公園に進化させたい考えだ。Park-PFIにより、民間事業者の負担で飲食や売店、温泉などの収益施設(公募対象公園施設)を整備。施設から上がる収益を活用して、広場や園路などの公共部分(特定公園施設)を整備することを想定している。特定公園施設については、建設費の9割を限度に町に負担を求める提案も可能だが、できるだけ町の負担を低減する提案を求めている。

 公募対象施設の建設候補区域は右図の通り。公園の入口にある観光会館の周辺(A)、足湯施設「独歩の湯」の周辺(B)、公園の最も奥の部分にある蛍小屋の周辺(C)の全区域、または一部区域を想定しているが、そのほかの部分を対象にしても構わない。ただしA区域の提案と、BまたはCのいずれかの区域の提案は必須とする。特定公園施設の場所は、公園全域を対象とする。

 これらを踏まえて、調査では、公募対象公園施設と特定公園施設の概要、施設構成イメージ、配置イメージといった事業内容と、事業方式や町が負担する整備費などの事業実施条件、および、周辺地域との連携に対する考え方や事業実施にあたっての課題、そのほかの意見や要望などについて対話を行う。