千葉県松戸市は、市が管理する公園のうち「21世紀の森と広場」を除く全公園を対象として、公園と地域の魅力向上に向けたサウンディング型市場調査を実施する。提案募集の受付(エントリーシート受付)の締め切りは9月17日。個別対話を9月27日から実施する。提案に先立ち、8月27日まで質問も受け付ける。

 松戸市は東京都心から20キロ圏内に位置し、千葉県北西部の東葛飾地域の中心的な役割を担う都市の一つ。市が設置した「都市公園」は396カ所あるが、このうち約半数が開設から30年以上経過している。これまで公園施設の更新・リニューアルは進めてきたものの、オープンスペースの利活用や新たな施設の整備といった、従来とは異なる公園の魅力づくりはまだ進んでいない。今回のサウンディング型市場調査によって、都市公園の魅力、都市公園を中心とした地域の魅力を向上させるため、「公園でこんなことをやってみたい」というアイデアを幅広く募集する。

市が例示する提案、アイデアの例(資料;松戸市)
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 松戸市では今回の提案や対話内容を活用し、官民連携での公園活用に向けた検討や、事業者公募の指針の検討を行う。また、提案の内容や対話の結果を踏まえて、事業効果の検証や事業実施時の課題抽出などを目的としたトライアル事業の実施も検討する。事業期間は1カ月程度以内、実施時期は11月中旬頃から2022年1月中旬頃までを予定している。以下の5つの条件を満たす提案について、実施の可否を提案者と個別に協議する。

  1. 仮設等による一時的な対応が可能なこと
  2. 既存の公園施設や公園利用に影響がないこと
  3. 提案内容が具体的で、直ちに事業を実施できると見込まれること
  4. 利用者アンケートや利用状況、収益を上げる事業の場合は収支状況など、今後の検討において参考とするための情報の提供に協力すること
  5. そのほか提案内容のうち公園の個別の状況により必要な条件

 松戸市は人口は増加傾向にあるものの最近はその増加率が鈍化し、高齢化が急速に進む。このため松戸市は、人口の将来展望を示す「人口ビジョン」と具体的な施策をまとめた「総合戦略」を策定。その中で、「子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり」、「高齢者がいつまでも元気に暮らせるまちづくり」、「まちが再生し、賑わいのあるまちづくり」といった基本目標を定め、魅力あるまちづくりに取り組んでいる。都市公園の魅力向上もそうした活動の一環として位置づけられている。