神奈川県真鶴町は、現在、町内唯一の都市公園である荒井城址公園の利活用に関する提案を募集している。町は、提案を実行する予算として50万円を用意。優れた提案を選定し、必要な経費に対して補助金を交付する。複数の提案が選定された場合は、それぞれの経費を基に按分して算出した金額を補助する。募集は9月6日まで。2020年度から住民とともに取り組んでいる「みんなでつくる『身近な公園』」の活動の一環だ。

荒井城址公園の平面図(資料:真鶴町)
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荒井城址公園に関する意見データ。PDFファイルで公開している(資料:真鶴町)
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 荒井城址公園は、JR真鶴駅から徒歩5分の場所にある。しだれ桜の名所としても知られ、約2万1800m2の園内にはブランコ、滑り台などの遊具が設置された自由広場と、ピクニック広場、竹林などがある。花や樹木が充実している一方で、「視角が多い」「遊具が少ない」「駐車場が少ない」といった課題も寄せられ、十分に利活用しきれていない状況だという。

 そこで町は、遊びづくり、公園マップや案内板の設置、草刈りや植栽、未利用スペースの活用など、荒井城址公園が賑わいや交流が生まれる魅力的で楽しい場所となるとともに、町と協働して公園をつくる楽しさが広がるような具体的な利活用の案を、広く町内外から募集する。

 応募できるのは、町内外を問わず、荒井城址公園に対する思いがあり、提案を実行できるグループ、団体、企業、または個人。提案の目的、実施内容やスケジュール、収支予算などを具体的に提案する。応募する場合は9月6日までに、所定の提案書などの必要書類を郵送または持参により提出する。その後、公園管理担当を含む町職員で構成する選定委員会を開催し、応募者による説明と質疑応答を実施の上、事業目的に基づいた提案であること、実施可能性、持続的もしくは発展的、あるいは実験的な提案であることなどの観点で選定を行う。9月中に選定し、今年度の事業として実施する予定だ。

 2020年度にスタートした「みんなでつくる『身近な公園』」は、コロナ禍によりオープンスペースのあり方や活用が見直されていることを踏まえ、子どもにとって楽しい公園、高齢者が交流できる公園、大人が一人で憩える公園など様々な視点から公園づくりを町と町民が一緒に考える取り組みだ。「ゼロベースで考える」「オープンデータで進めていく」「できることから着手する」という3つの方針に基づき進めている。これまでの活動成果として、町内の公園に関する情報や、町民の公園への意見をまとめたデータを公開してきた。

 今回、「方針3 できることから着手する」を実行する段階として、荒井城址公園の利活用の実行案を募集することになった。好評であれば2022年度以降も活動を継続し、他の公園や公園以外の町施設への展開も視野に入れている。