大阪府茨木市は、府が同市内に建設を進めている安威川(あいがわ)ダムの周辺に、PPPによって公園や吊り橋などを整備し、ダム周辺の魅力向上を図る。2020年8月、大和リースを代表とするグループを事業候補者に選定した。グループの構成員は大和リース、Gravity Park Holdings、E-DESIGNの3社。ダム湖の眺望を生かしたバンジーなどを楽しめるアクィテビティ施設を整備する(関連記事)

施設の完成イメージ(資料:大和リース)
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 事業は、安威川ダムの周辺に公共施設である市の公園と、民間事業者が自ら設置・運営する公園を整備するという内容だ。公共施設部分については、民間事業者がDB方式で整備し、完成後は指定管理者として管理運営も担う。また、エリアマネジメント組織を組成し、両公園施設の一体的な管理運営と、周辺も含めた地域のプロモーションやまちづくり活動も行う。

 安威川ダムは、茨木市の中心市街地から約7km、大阪市内から車で1時間圏内の場所にある。ダム湖周辺は、「ダム湖上流エリア」、ダム湖と水辺からなる「ダム湖およびダム湖内平たん地エリア」、ダム湖に隣接する「ダム湖隣接平たん地エリア」、ダム湖の両岸を結ぶ空中部分である「ダム湖上空エリア」の4つに区分されている。提案では民間施設として、ダム湖上空エリアにバンジーなどのアクティビティー施設を付帯した吊り橋(人道橋)を、ダム湖隣接平たん地エリアに飲食・物販店とアクティビティー専用の駐車場を設置する。また公共施設として、ダム湖およびダム湖内平たん地エリアにボードデッキ(桟橋)、ダム湖隣接平たん地エリアに広場、トイレ、パーゴラ・ベンチ、園路などの公園施設と、事務室や研修室を併設した拠点施設などを整備する。

ダム湖周辺のエリア区分(資料:茨木市)
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 提案について、審査段階で意見を求めた学識経験者からは、バンジーなどのアクティビティー施設を付帯した吊り橋に対して、回遊性や高い集客力への期待が示されたほか、エリアマネジメント組織の提案に具体性と実現性があること、公共施設の公園に必要な機能が過不足なく備わっていることなどが評価された。また、吊り橋が設置されるエリアでは、公共施設の広場と集客性の高い民間施設が一体となった施設利用が可能であると評されている。

 選定会議による総評では、提案全体のコンセプトや事業実施体制、ダム湖上空エリアの活用方法が、市の期待に応えるものだと評価。今後については、新型コロナウイルスの動向を注視し、事業継続性に留意しながら事業を推進していくと述べられている。