再開発ビルのイメージ(資料:鹿児島市)
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再開発ビルの位置(資料:鹿児島市)
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企画連携会議(仮称)の構成と役割(資料:鹿児島市)
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 鹿児島市は8月21日、同市千日町1・4番街区再開発ビル内に整備予定の「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)」について、提供するサービスや管理運営などの具体的な方向性を検討するための基本計画素案を公表。市民からの意見(パブリックコメント)を募集している。所定の用紙(任意の様式でも可)に住所、氏名、電話番号、素案に対する意見などを記入し、郵便、ファックス、電子メールなどで提出する。9月20日まで。当日消印有効。

 再開発ビルは鹿児島最大の繁華街である天文館エリアに位置する。図書館は商業施設ビルの4階・5階に整備する計画だ。素案によると、所有は鹿児島市、館内に併設予定の子どもの遊び場やカフェは民間所有となる。また、ビル内の各事業者との「官民連携」を推進し、営業日・営業時間の統一、共有スペースの共同利用、カフェへの本の持ち出しや館内への飲み物の持ち込みなど、市民ニーズや公共サービスとしての合理性・効率性などを総合的に勘案し、利用者の利便性の向上を図る。

 延べ面積は商業フロア4階約1,450m2と5階約670m2。ゾーニングは「ファミリーゾーン」「市民交流・閲覧ゾーン」「にぎわい活動ゾーン」「学習・閲覧ゾーン」4つを設定。それぞれの目的に応じて、幅広い世代が利用しやすい居心地のいい空間を創出し、バリアフリーや、わかりやすい絵文字の利用、外国語の表記など、誰もが安全に安心して利用できる施設となるよう配慮する。特に拡大したい利用者層として、中高生、大学生、若者(若者層)、社会人(ビジネス層)、子どもと保護者(ファミリー層)を挙げている。

 図書館では、にぎわい創出にもつながる多様なサービスの提供を想定することから、管理運営は民間事業者のノウハウを活用する指定管理者制度の導入も含め検討する。また、「にぎわい活動ゾーン」で実施するイベントなどの企画・運営や広報活動については、高校生・大学生、商店街関係者、再開発ビル関係者、各団体・グループ、市立図書館スタッフなど、利用者も含めて構成する「企画連携会議」(仮称)を設立し、内容の充実を図る。

 整備スケジュールは、今年度中に市が基本計画を作成し、2020年度に造作家具の設計、翌21年度に内装および造作家具工事を経て22年春に供用開始予定だ。図書館の設計は再開発組合が担う。

 図書館が入居予定の「千日町1・4番街区市街地再開発事業」は、鹿児島市都心部地区などの社会資本総合整備計画「中心市街地の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくり」の基幹事業の一つ。地区面積は約1ヘクタール。著名な繁華街である天文館の観光と商業の新たな拠点を整備する組合施行によって市街地再開発事業を推進し、駅周辺との回遊性を高め、中心市街地全体の活性化を図ることが目的だ。