NIPPOは太陽光パネルによる舗装を実証している
(出所:NIPPO)
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「メガソーラービジネス」2019年9月3日付の記事より

 東京都は8月29日、都内で舗装型の太陽光パネルを実証すると発表した。「ソーラーロード(舗装型太陽光パネル)」と、床発電などの振動発電を設置し、その結果を広く発信することで、新たな再エネ技術の普及を促進する。公募期間は9月19日まで。

 「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業」を実施する事業者の公募を開始した。

 東京ビッグサイトのエントランスプラザまたはエントランスホールに「ソーラーロード」と振動発電を合わせて設置し、発電機能と省エネ効果を測定する。

 また、可視化(見える化)の一環として同事業の実施概要や再エネの新技術などにより見込まれる効果などを記載した掲示板を設置し、アンケート調査を実施する。

 都が2016年12月に策定した「2020年に向けた実行プラン」における「スマート シティ 政策の柱1 スマートエネルギー都市」に係る事業で、経費(初年度は4100万円の範囲内)は都が事業実施者に交付する。設置した設備の所有権は都に移転する。事業実施期間は2019年度~2020年度までの予定。

 「ソーラーロード」に関しては、建設大手のNIPPOが、薄膜太陽電池の技術を持つMIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で、たわみ変形に強い薄膜シリコン型太陽電池を透明プラスチックで保護した構造の「太陽光発電舗装」の開発を進めており、2022年までの実用化を目指している。 。

 NIPPO総合技術センター(さいたま市)の敷地内での検証では、縦横1mのモジュール20枚をアスファルト舗装の上に樹脂モルタルを挟んで固定し、発電量は1日約3kWh。また、総重量6t車クラスを含む車両が日々通行するが、運用後6カ月経過時点でも不具合はなく順調に発電できているという(関連記事:「路面で太陽光発電」、NIPPOが2022年までに実用化)。

 世界的には欧州での研究開発が進んでおり、フランスでは一般公道の車道、オランダでは自転車道に試験的に施工したケースがある。日本国内でも、コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンが、実証店舗で海外製品を採用した事例がある。