「水と緑の交流による新機軸」のイメージ(資料:飯能市)
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対象地の状況(資料:飯能市)
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 埼玉県飯能市は、市内の名栗地域にある飯能市農林産物加工直売所(以下、加工直売所)について、隣接する約1万m2の土地を活用して、新たな事業を展開することを検討してきた。2月から4月にかけて実施したサウンディング型の市場調査の結果も踏まえ、8月30日に具体的な事業内容を公表した。

 テント型のグランピング施設による宿泊事業を中心に、野外ステージや北欧文化を体感できる空間などを整備する。市が掲げる将来都市像「水と緑の交流拠点 森林文化都市 はんのう」の実現に向け、加工直売所が地域の観光拠点となり、交流人口の増加につながる事業を展開していく。

 加工直売所は、農林業の振興や地域の活性化を目的とする市の施設で、2004年度から指定管理者制度を導入して運営してきた。新たな事業は、隣接する1万m2の土地を加工直売所の敷地に加え、観光的視点を取り入れた事業を展開するもので、20年度から運営を担う指定管理者が、加工直売所の運営と一体的に事業を進めていく。

 市は今回、実施すべき内容として、7つの項目と具体的な事業内容を以下のように決定した。メッツァとは、市内の宮沢湖にあるテーマパーク「ムーミンバレーパーク」と、北欧の生活をコンセプトにしたショッピングモール「メッツァビレッジ」から成る施設(関連記事)。

■実施すべき7つの項目

  1. メッツァに訪れる来場者を名栗地域へとつなげるための宿泊事業
  2. 地域に交流人口を生み出し、交流・にぎわいの場となる事業
  3. 農林業の振興に資する事業
  4. 「北欧文化」を体感できる空間と機会を提供できる事業
  5. 地域の観光情報発信に関する事業
  6. 地域と連携し、地域の活性化につながる事業
  7. 「食」に関する事業

■具体的な事業内容

  • テント型グランピング施設による宿泊事業
  • 野外ステージを使った話題性のあるイベントの開催
  • 地元野菜や特産品などを中心としたマルシェの開催
  • サウナテントを使った北欧文化体験
  • 観光コンシェルジュの配置
  • 名栗地域のアクティビティーの利用チケット制の導入
  • キッチンコンテナによる「食」の提供
  • ※実際に行われる事業の詳細は、指定管理者決定後、市と指定管理者との協議により決定する

 市は、加工直売所の隣接地を第一工区と第二工区の2つに分け、19年度と20年度の2カ年で、新たな事業に必要な整備を行う。このうち19年度に実施する第一工区は、野外ステージ、調理用施設、シャワールームなどの整備を予定し、事業費は1億1300万円を見込んでいる。

 市は、10月上旬から下旬にかけて指定管理者を募集し、11月上旬に候補者を選定する。新たな指定管理者は、20年4月1日から現行施設の運営を開始する。ステージやサウナテントなどの第一工区は20年夏ごろ、宿泊施設などの第二工区は21年春ごろの運営開始を予定している。