施設の全体イメージ(資料:豊田市新博物館基本計画〔素案〕)
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施設の配置イメージ(案)(資料:豊田市新博物館基本計画〔素案〕)
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 愛知県豊田市は10月1日~5日の期間に、市内小坂本町の県立豊田東高等学校跡地に建設予定の新博物館について、整備と今後の利活用に関する事業提案を求めるサウンディング型市場調査を実施する。

 新博物館の建設予定地は、市が「文化ゾーン」と定めた一角にあり、周辺には、市民文化会館や美術館などの文化関連施設と、その駐車場が点在している。2010年に移転した県立豊田東高等学校の跡地で、面積は3万5948m2。ここに、市の歴史や文化財を未来へ継承し、郷土愛を醸成するための拠点として、新たに博物館を整備する。2020年代前半の開館を目指し、2019年度から設計、工事を進める考えだ

 市は9月1日に、「豊田市新博物館基本計画(素案)」(以下、基本計画素案)を公表。パブリックコメントを実施し、市民からの意見を9月30日まで募集中だ。基本計画素案によると、新博物館には、資料の収集・保存、調査・研究、展示・公開といった博物館としての基盤機能のほか、市内外の多様な人が学び、交流する学習支援・創造機能、出会い・交流機能、ネットワーク機能を持たせる。交流や学習を促すプログラムなども展開していく。

 新博物館は博物館、場外展示、広場、駐車場エリアからなり、博物館施設の面積は7000~7500m2を目安とする。博物館の基盤機能である資料の展示、保存、研究のための諸室のほか、「(仮称)えんにち空間」と名付けた交流ゾーンと、セミナールームや市民活動室、図書室などの学習や活動のためのスペースを設ける。

 施設設計は、多様な市民による活動・交流の場となる(仮称)えんにち空間を起点とする方針だ。(仮称)えんにち空間は、博物館エントランスの内と外にまたがって設け、情報発信コーナー、キッズコーナー、ミュージアムカフェ、ミュージアムショップなどのコーナーが高い壁で仕切ることなく設置されている空間などをイメージしている。

 これらの基本計画の内容を踏まえ、今回の調査では、以下の9項目について全部、またはいずれかの提案を募集する。

  • 階層、配置など建物整備や敷地内の機能配置の考え方
  • 「みんなでつくり続ける博物館」としての市民参加型の展示
  • (仮称)えんにち空間、屋外広場、屋外展示空間の効果的な運営手法
  • 基本計画にある管理運営計画への外部資金の導入
  • そのほか、基本計画に記載された事業内容を越える有効な案
  • 文化ゾーンとしての面的な魅力向上につながる取り組み
  • 文化ゾーン内の3施設(新博物館、市民文化会館、美術館)間の回遊性と相互連携を高める取り組み
  • 文化ゾーン内の3施設(同上)の機能向上と効率化に資する管理運営手法
  • 文化ゾーンへの進入動線と駐車場配置

 参加希望者は9月21日までに、所定のエントリーシートとともに提案書10部を市に提出する。必要があれば、イメージパースや配置図などの補足資料も添付する。調査実施後、結果の概要は、11月2日に公表する。