京都府は、国土交通省が主催するスマートシティモデル事業先行全国15カ所の1つである「スマートけいはんなプロジェクト」で、今年も9月1日から地域住民や学研都市立地施設関係者を対象に実証実験を開始した。

乗合バス(資料:京都府)
乗合バス(資料:京都府)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回行われる実証実験内容は、既存交通がない近距離での交通需要を補うラストワンマイルモビリティと、PWA(モバイル端末でウェブサイトを表示する際にアプリのような動作を可能にする仕組み)活用実証の2つ。

けいはんなデマンドバスの予約画面(資料:京都府)
けいはんなデマンドバスの予約画面(資料:京都府)
[画像のクリックで拡大表示]

 マイカー利用の低減と外出時の利便性向上を目的として、NTT西日本が代表企業としてサービスを企画、システムを提供、関西学研都市交通が乗合バスを運行する。「昨年実施した実証実験が好評だったことを受け、今年は実施期間を25日間から2カ月へ、対象者を2000人から2万人に広げ、利用料は1人1回100円と有料にし、医療施設等の予約サービスや商業施設等の情報配信サービスと連携するなど、実装に向けビジネスモデルを構築するための内容とした」(京都府商工労働観光部)。

 PWA活用実証は、けいはんなプラザを運営する「けいはんな」が実施主体となり、スマートフォンから施設内の飲食店等利用の事前発注や決済、ホテル利用者の食事配送手配等を可能にする飲食提供サービスだ。

「けいはんな」の飲食提供サービスの予約画面(資料:京都府)
「けいはんな」の飲食提供サービスの予約画面(資料:京都府)
[画像のクリックで拡大表示]

 いずれの実験も10月31日までの予定。

 けいはんな学研都市(正式名称:関西文化学術研究都市)とは、京都、大阪、奈良の3府県にまたがる京阪奈で、関西文化学術研究都市建設促進法に基づき、建設・整備を進めているサイエンスシティだ。

スマートけいはんなプロジェクト実行計画(資料:京都府)
スマートけいはんなプロジェクト実行計画(資料:京都府)
[画像のクリックで拡大表示]

 「スマートけいはんなプロジェクト」は、このけいはんな学研都市で、多様な交通手段を確保し、その先にある目的(病院、買い物、観光周遊)との一体性を高めることでサービスの付加価値を向上し、地域の活性化を図ることを目的として、自治体や企業と推進協議会を立ち上げ、取り組みを進めている。