函南町の国道136号に設置された冠水センサ付きボラード(発表資料より)
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 静岡県は台風シーズンに備え、道路冠水状況の検知や通行止め情報の発信、迂回路へ誘導するための体制を構築するために、冠水センサ付きボラード(車止め)を設置する実証実験を開始した。田方郡函南町内の国道136号線に2基を設置済みで、さらに9月末までに増設する予定だ。設置期間は1年間。実証実験は、冠水センサ付きボラードを開発したサンポール(広島市)、ユアサ商事(千代田区)、応用地質(千代田区)の3社と共同で実施する。

 冠水センサ付きボラードは、水を検知するセンサと通信機を内蔵している。30㎜から300mmまでの範囲で予め設定した水位に達すると、センサが冠水を検知し、車止めが点灯して周囲に危険を知らせる。同時に道路管理者や自治体、警察、消防などの関係機関に冠水情報をメールで通知する。センサは2つ内蔵しており、パトロール水位と通行止め水位など2つの水位を設定・検知できる。

 実証実験では、冠水検知水位の妥当性、冠水検知時の初動対応体制、冠水検知時の関係機関の連携体制について検証する。従来は、目視や通報により現地の状況を把握していたが、センサで検知することにより、道路管理者や関係機関が早期に把握することでき、パトロールや通行規制の準備など、初動対応の迅速化が見込まれる。実証実験で製品の有効性を確認できたら、全県の冠水常襲地区への展開を検討する。

 冠水センサ付きボラードを開発したサンポール、ユアサ商事、応用地質の3社は、静岡県のほかにも京都府福知山市、千葉県浦安市など冠水多発地区を持つ自治体で同様の実証実験を実施している。冠水センサ付きボラードは、主にサンポールが躯体、応用地質がセンサと通信・情報配信基盤を開発し、ユアサ商事が全国自治体へ提案する役割を担っている。