長野県須坂市は、桜の名所としても知られる須坂市臥竜公園において、試験的に民間事業者が提案した事業を実施するトライアル・サウンディングを実施する。現在、事業者を募集中だ。市は随時、審査を実施し、通過した場合は2019年10月1日から2020年3月31日までの期間に、1日以上31日以内の日程で事業を実施する。土日と祝日のみの事業実施でも構わない。応募は2020年2月28日まで。

 臥竜公園は、須坂市臥竜2丁目にある29万7430m2の広さの総合公園。周辺には須坂市動物園、野球場や運動広場などのスポーツエリア、百々川沿いに広がる百々川緑地がある。市は、これらを含めた臥竜公園エリアで、各施設の機能の充実や、面的な包括管理など官民連携リノベーションによる活性化事業の導入可能性を検討している。その一環として、今回のトライアル・サウンディングを実施することにした。

試験事業の対象エリア(出所:須坂市)
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 いずれはアンケートや聞き取りなどの市場調査も実施するが、それらに先立ち、民間活力の導入可能性について多様で詳細な検討をするために、民間事業者が施設を暫定的に使用し、提案事業を試験的に実施する機会を提供する。

 試験的に実施したい事業(以下、試験事業)がある民間事業者は、所定の提案書類に事業の概要や施設使用期間の希望などを記入し、市に申請する。必要に応じて、市は提案書類作成のための事前相談にも応じる。申請後は、市の審査を経て、試験事業を実施する事業者が決定する。事業者は1者とは限らない。

試験事業の実施が決まった場合は、事前協議と、申請書類の提出など施設使用に必要な手続きを経て、試験事業を実施する。事業終了後は20日以内に、市に試験事業の実績報告書を提出。それを受けて市は、20日以内に事業者へのヒアリング調査を実施するというプロセスになる。

 トライアル・サウンディングに応募できるのは、応募内容を実行する意思と能力を持つ民間企業、NPO法人、個人事業主、任意団体など。提案書類の提出期限は2020年2月28日、市への事前相談は2020年2月21日までだ。試験事業にかかる経費はすべて、事業者の負担となるが、施設の使用料は免除する。

 トライアル・サウンディングは、民間事業者にとっては、臥竜公園におけるニーズと提案が合致しているかどうかを確認できるほか、民間事業者の考えを今後の官民連携に反映させることができるといったメリットがある。一方、市は、市場性の確認、ニーズや課題を踏まえた公募条件の検討、民間事業者が参入しやすい公募条件の検討などに、結果を活用することができる。加えて、民間活力による効果を地域住民に実感してもらい、今後の官民連携事業を盛り上げる機運を醸成することも期待している。