NTT都市開発は、宿泊施設、地域施設、宮川町歌舞練場などの施設を京都市東山区で整備する「元新道小学校跡地を活用した事業提案」の概要を公表した。9月7日に締結した京都市とNTT都市開発、新道自治連合会の三者による「元新道小学校跡地活用計画の合意に関する覚書」に基づくものだ。2025年夏ごろの開業を予定している。

一帯のイメージと施設概要(資料:NTT都市開発)
一帯のイメージと施設概要(資料:NTT都市開発)
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施設配置(資料:NTT都市開発)
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 宿泊施設は、元新道小学校跡地に歌舞練場や寺社仏閣をイメージとした外観の高級ホテルを新築する。地上4階、地下2階、部屋数全89室でスパ施設や宴会場などを備える。ホテル運営会社やブランドは未定だ。地域施設は、小学校の外観を一部継承し、児童館、多目的ホール、自治会活動スペース、防災倉庫などの複合施設として新設する。多目的ホールは災害時の避難所としても活用する。

 小学校と共存し、花街(かがい)文化継承を担ってきた宮川町歌舞練場は地上3階、地下2階の施設に建て替える。宮川町のシンボルとして親しまれてきた建て替え前の大屋根は活用する方向で検討している。

 またエリア一体の南北の通りに対して、東西に人の流れを生むように建物の配置やプランを計画し、地域の回遊性向上も図る。施設の設計監修を担う隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾氏は、9月14日にNTT都市開発が開催した説明会にビデオメッセージで参加。「新たな小路を作り、通りをつなぐことで街全体を再生する」と説明した。なお、施設完成後は、ホテルおよび歌舞練場は、東山女学園所有となる。

ホテルの完成予想イメージ(資料:NTT都市開発)
ホテルの完成予想イメージ(資料:NTT都市開発)
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新道通の完成イメージ(資料:NTT都市開発)
新道通の完成イメージ(資料:NTT都市開発)
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解体作業前の元新道小学校と宮川町歌舞練場。地域の歴史、文化を支えてきた(資料:NTT都市開発)
解体作業前の元新道小学校と宮川町歌舞練場。地域の歴史、文化を支えてきた(資料:NTT都市開発)
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 このプロジェクトでNTT都市開発は、京都市、新道自治連合会および宮川町お茶屋組合と連携し、花街文化の発展と新たな賑わいづくりを通して地域のさらなる活性化と魅力ある街づくりに貢献する施設の実現を目指す。NTTグループのテクノロジーを活用し、旧小学校や歌舞練場の姿を3Dスキャンによりデジタルアーカイブとして残したり、花街文化の体験をバーチャルでも提供したり、宮川町歌舞練場からVR技術を使った発信なども検討していくという。