山形県は、酒田市の酒田港本港地区にある「東ふ頭交流施設」の改修・運営業務の事業者として、GOOD LIFE ISLAND合同会社(酒田市)と契約した。工期は2022年3月末まで。維持管理・運営期間は2042年3月末までの20年間。

「東ふ頭交流施設」のリニューアル後の外観イメージ(資料:山形県)
「東ふ頭交流施設」のリニューアル後の外観イメージ(資料:山形県)
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 東ふ頭交流施設は当初、荷さばきなどを行うための一時保管に使用する上屋(うわや)として建てられたが、貨物船の多くが北港地区へシフトし、利用される機会が減っていた。一方で近年、東ふ頭交流施設の周辺は「みなとオアシス」として認定され、「さかた海鮮市場」「みなと市場」などの集客施設がオープンし、観光客や県民に利用されている。2017年にはクルーズ船が酒田港に初寄港しており、新型コロナ収束後には再びインバウンド需要が期待されている。

「東ふ頭交流施設」と周囲の現況(資料:山形県)
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 今回の事業「酒田港整備事業費東ふ頭交流施設改修・運営業務委託」は、本港地区のさらなるにぎわいの創出を目的とし、民間の活力やノウハウを活用することで、施設改修後の維持管理・運営を効率的に行うためにRO方式のPFIを実施するものだ。

 事業者が行う主な業務は、「設計・建築(改修)」「建物の維持管理」「運営(来館者・利用者対応、広報・集客、館内サービスなど)」。事業者は施設のテナント料金、広告料収入(広報チラシやウェブサイトなど)、イベント収入などを得る。一方、事業者は事業契約書に定める納付金を県に年4回に分けて支払う。納付金は飲食施設等設置スペースの入居店舗数によって設定されており、例えば店舗数が6以上の場合は年間260万円だ。

 東ふ頭交流施設は天井高さ約5m、奥行き約12m、長さ約28mの上屋が2棟連なっている。そのうち1棟は飲食・物販・インフォメーション棟とし、飲食6店舗、物販1店舗、インフォメーションブースなどを置く。もう1棟は、400年以上続く酒田まつりのシンボルである山鉾と山車の展示棟とする。館内ではプロジェクションマッピングや各種の集客イベントなども実施。酒田エフエム放送が館内放送と情報発信を担当する。

 県は、東ふ頭交流施設のこうしたリニューアルによって、地域住民と県内外からの観光客が利用する「食と観光の交流拠点」としての魅力向上を目指す。