雲井通5丁目再整備事業の北東から見た周辺エリアを含めた将来的なイメージ(資料:三菱地所らのグループ)
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雲井通5・6丁目再整備基本計画で示された対象エリア(資料:神戸市)
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今回の雲井通5丁目再整備事業の範囲(資料:三菱地所らのグループ)
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三宮周辺地区『再整備基本構想』における「三宮クロススクエア」と 「新たな中・長距離バスターミナル」整備イメージ(資料:神戸市)
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 神戸市の雲井通5丁目再開発会社は、雲井通5丁目再整備の事業協力者の優先交渉権者に三菱地所を代表企業とするグループ(構成企業:三菱倉庫、神鋼不動産、東畑建築事務所、再開発評価)を選定したと発表した。。

 神戸市の三宮駅周辺では、中・長距離バス乗降場が東西6か所に分散していることから、利便性などに課題がある。そこで市は、これらを集約した新たなバスターミナルの整備を2015年9月の「三宮周辺地区の『再整備基本構想』」の中に位置付け、18年3月に「新たな中・長距離バスターミナルの整備に向けた雲井通5・6丁目再整備基本計画」をまとめた。

 今回は、第1期分として雲井通五丁目エリア約 1.2 ヘクタールを開発する。基本計画では、新バスターミナルビルには待合空間や観光案内などの付帯施設のほか、オフィス・商業・宿泊機能、最大収容1500席以上の大規模ホールや、図書館などの公共施設を設けることとしている。

 三菱地所グループの提案は、『「つなぐ」~神戸を世界とつなぐ、未来へつなぐ、次世代の都心創造プロジェクト~』がコンセプト。デザインには建築家・坂茂氏を起用した。特徴的なのは、西日本最大級のバスターミナルなどを配した低層部だ。立体的な賑わいと回遊を生み出すため、バスターミナルや観光拠点、商業拠点を集約した「都市のジャンクション」と、屋上庭園を中心にライブラリー、ビジネス支援機能、ホテルラウンジなどで構成する「知のリビング」を、立体街路「バーティカルパサージュ」でつなぐ。高層部はツインタワーでオフィス、ホテルなどの機能を持つ。

 神戸大学の小谷通秦名誉教授を委員長とする選定委員会は、この提案に総合評価で150点満点中122.8点を付けた。デザインや回遊性向上、市外からの企業誘致、管理費などの負担軽減や権利者の意向の反映にさらなる検討を求めた。

 今後は、2019年度に都市計画決定、20年度以降に権利調整手続き、既存建物解体工事、新築工事着工を行い、25年度の竣工を予定している。

 なお、今回の場合、事業協力者は再開発会社に対して

・再開発会社の運営支援(事業推進に要する資金の立替えなど)
・関係者対応支援(権利者意向の把握、建物調査・仮設・補償の検討など)
・事業計画等の作成支援(都市計画提案、事業計画の資料作成など)
・その他関連事項についての検討や調整などへの協力

を行うことになっている。