大阪府吹田市とパナソニックは9月17日、「Suita サスティナブル・スマートタウンプロジェクトを契機とした持続可能なまちづくりに向けた連携協定」を締結した。吹田市が進めている再開発プロジェクトである「北大阪健康医療都市(健都)」と、パナソニックが吹田市岸辺中の同社工場跡地で進めている再開発プロジェクトの「Suita サスティナブル・スマートタウン(以下、Suita SST)」が近距離にあることから、相互に連携し、地域全体の価値向上につながる取り組みの推進目指す。

連携協定の概要(出所:吹田市)
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 協定では、(1)健康・医療のまちづくりの推進、(2)環境先進都市の推進、(3)まちの魅力向上、(4)その他先進的取組の4項目において連携を図っていくとしている。

 (1)には、健都関係者による会議体や、これから設立予定のSuita SST協議会に相互にオブザーバーとして参加すること、Suita SSTで市民が参加できる健康寿命の増進に資する取り組みを実施することなどが盛り込まれている。

 (2)は、Suita SSTにおいて、低炭素化、資源循環、省資源化、ヒートアイランド対策などの先進的な取り組みを推進するとともに、市が行う環境に関する啓もう活動にも協力することを定めている。(3)では、吹田市とSuita SSTが相互にまちのPRを行うことを、(4)では、モビリティやデータ利活用、公園利活用などの様々な分野において、Suita SSTで実証実験を検討するなど互いに協力し、新たなサービス・ソリューションの創出を図ることを定めている。

「再エネ100タウン」を目指す SST

 Suita SSTは、パナソニックによる、同社の工場跡地を活用したまちづくりプロジェクト「サスティナブル・スマートタウン」の第3弾プロジェクト。多世代居住、健康、地域共生を街のテーマとして、ファミリー分譲マンション、シニア分譲マンション、単身者共同住宅、ウェルネス複合施設、複合商業施設、公園で構成されている。敷地面積は2万3466m2。2020年春に着工し、2022年春の「まちびらき」を目標に開発を進めている。

Suita SSTの全景イメージ(資料:パナソニック)
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 構想に参画しているのは、パナソニック、および、パナソニック ホームズ、大阪ガス、学研ココファン、竹中工務店、阪急オアシス、関西電力、積水化学工業、綜合警備保障、中銀インテグレーション、西日本電信電話、西日本旅客鉄道、JR西日本不動産開発、三井住友信託銀行の計14社と吹田市だ。

 エネルギー分野では、エリア一括受電と卒FIT電気の活用、非化石証書の利用で、街区全体の消費電力を実質再生可能エネルギー100%で賄う日本初の「再エネ100タウン」を目指している。

 そのほか、高解像度カメラと画像検知技術を活用したタウンカメラによる見守り、高齢者向けの最新モビリティの活用、認知症の早期発見と予防・緩和に関する取り組み、多世代交流を促進する交流空間とタウンマネジメントなど、エネルギー、セキュリティー、モビリティ、ウェルネス、コミュニティーの5つの領域で、多様な取り組みを構想している。