兵庫県高砂市は、市の南東に位置する向島公園エリアにある4つの施設を対象に、民間事業者が暫定的に施設を利用し、事業アイデアを検証するトライアル・サウンディングを実施する。暫定利用の期間は10月31日から12月27日まで。提案書類の提出期限は10月15日17時。希望者は市との事前相談と現地調査も可能だ。

向島公園エリアにある県立高砂海浜公園(資料:高砂市)
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実施可能エリア(向島多目的球場内の「テニスコート」は対象外)(資料:高砂市)
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 対象となる施設は、宿泊研修施設の青年の家、ナイター設備完備の多目的球場とテニスコートを備えた向島多目的球場、都市公園の向島公園、同公園に隣接する兵庫県立高砂海浜公園の4つ。同エリアは加古川の河口に面し、市内で唯一の砂浜を有する県立高砂海浜公園は、林野庁の「日本の白砂青松100選」の一つにも認定されている。

 市はこれまで、同エリアの活性化について検討を重ねてきており、2019年度に実施した先導的官民連携支援業務では、官民連携による4施設の一体管理が効果的な手法であるという調査結果を得た。その後のサウンディングでは、民間事業者から、事業展開に前向きな意見があった一方、自主事業の実現性を判断するための情報が不足しているという指摘があり、今回のトライアル・サウンディングの実施となった。

 民間事業者が採算性や市民のニーズを検証する機会にするとともに、市は、民間事業者が参加しやすい公募条件の検討に役立てる。加えて、新型コロナウイルスの影響を考慮し、ポストコロナ時代にも対応できる公共施設の活用方法を模索することも目的。

 提案は、公共施設を利用する市民などの利便性やサービスが向上する内容であるとともに、民間活力の導入につながるものであることが条件。市の審査を経て認定を受けた団体は、事前協議を経て事業を実施する。実施にあたっては、市民の満足度の確認などを目的とした市のモニタリング調査に協力する必要がある。また、事業完了日から4週間以内に実施報告書を提出する。市はトライアル・サウンディングの結果を踏まえ、2020年度中に方向性を決定、公募に向け準備を進める。

 暫定利用は、4つの施設のうち、向島多目的球場のテニスコート部分を除く全エリアが対象。ただし、期間中も施設の使用状況により実施可能な日時に制限がある(詳細は募集要項に記載)。暫定利用に際しては所定の施設使用料がかかるが、20万円を超える部分は市が負担する。

 また新型コロナウイルス感染防止対策費用として、上限10万円の範囲内で市の助成金(高砂市向島公園エリアに関するトライアル・サウンディング提案事業支援助成金)を活用することも可能だ。