国土交通省とタクシー事業者は、10月1日から11月30日にかけて「変動迎車料金」の実証実験を行う。大和自動車交通グループと国際自動車グループが東京都中央区・港区で、日本交通グループが東京都23区・武蔵野市・三鷹市で参加する。

 参加各社の現行の迎車料金は一律410円。「変動迎車料金」は、過去の輸送実績などから時間帯ごとのタクシー需要を判断し、それに応じて迎車料金を変動させるサービスだ。

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平日と休日の平均空車時間の違い(日本交通グループ4500台の場合の実績)。実証実験では、閑散時に迎車料金を下げ、混雑時に上げることによる需給バランスの調整、タクシー運行の効率化を検証する(資料:日本交通グループ)

 たとえば都内を走る日本交通グループ4500台の場合、1時間あたりの平均空車時間は平日午前8時台13.1分に対し、午前11時台は18.1分、午後4時台は21.2分と、1台あたり約20分の空車時間を記録している。そこで今回の実証実験では、閑散時に迎車料金を下げ、混雑時に上げることによる需給バランスの調整、タクシー運行の効率化を検証する。

 実験の内容はグループによって異なる。大和自動車交通グループと国際自動車グループは、2グループ共通の実証実験アプリを使用するモニターが対象だ。中央区・港区における10分ごとの繁忙指数に応じ、0円、210円、410円、710円、910円の段階別料金を適用する。現行より高い料金で配車を依頼した場合は最優先で配車する。

 日本交通グループは配車アプリでネット決済を行う利用者が対象。日曜日と水曜日の11時~16時59分に、港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区のいずれかを出発地として即時配車を依頼した場合、迎車料金を0円にする。また、繁忙期に東京都23区・武蔵野市・三鷹市で配車を依頼した場合は、空車を探す範囲を拡げて優先的に配車する。