岩手県宮古市は、中心市街地の商店街を通る市道末広町線の歩行空間を拡張する道路再編整備に先立ち、整備後の安全性と走行性などを確認する実証実験を行う。

規制位置と内容(資料:宮古市)
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末広町通りの整備方針(資料:宮古市)
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 実験期間は10月10日7時から10月18日17時まで。宮古駅前交差点から360メートルの区間で実施する。具体的には、終日一方通行規制とし、車道の幅を狭めて両側に歩行者が安心して歩ける空間を確保。また、スラローム(車道の蛇行)を設置して車の速度を落とすことで、歩行空間の安全性の向上を図る。

 宮古市では、今年4月に「市道末広町線整備基本計画」を策定した。中心市街地の道路は歩行者と自転車、公共交通を優先し、まちの賑わいや魅力の創出につながる道路を目指すというものだ。整備の基本方針として、終日一方通行による歩行空間の確保、段差や電柱などがない歩きやすい道路の整備、スラロームによる車両走行速度の抑制を打ち出している。今回の実証実験は整備後の道路環境を模したものだ。

 宮古市は、歩いて楽しいまちづくりをキーワードとして、中心市街地の魅力向上を目指している。現在の末広町通りには歩道が設置されておらず、歩行空間に電柱があったり、車が停められたりして、歩行者が車道部に大きくはみ出して通行する状況が課題となっている。また、三陸沿岸道路や宮古盛岡横断道路の整備により、市街地に流入する車が大幅に減少すると予測されていることも、歩道空間を拡張する計画策定の背景となっている。