群馬県沼田市は、市内の薄根、川田、白沢町下古語父の3つの地区で、相乗りタクシー「ささえあいタクシー」の実証実験を行う。実証実験は、あらかじめ作った4人までのグループでタクシーに相乗りし、市内の商業施設で買い物をして戻ってくるという内容で、期間は10月19日から12月18まで。移動手段に支援が必要な人が多くなっているなか、買い物や出かける楽しみを継続できる仕組みとして実証実験を行い、来年度の本格運行を目指す。

「ささえあいタクシー」の特徴(資料:沼田市)
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 実証実験に参加できるのは、上記の3地区に住み、自分で車両への乗り降りができる人。参加にはグループでの事前登録が必要で、受け付け期間は12月11日まで。相乗りタクシーの運行を担うのは、群馬県の中心部から北部地域で路線バス・タクシー事業などを営む関越交通(群馬県渋川市)だ。

 実証実験では、事前登録したグループのメンバーの自宅にタクシーが順番に迎えに回る。商業施設到着後は1時間程度の買い物時間を設け、再びタクシーに相乗りして各メンバーの自宅に帰る。商業施設ではボランティアが買い物をサポートし、帰宅時にはタクシーの運転手が荷物を玄関まで運ぶ。各グループは月に2回まで利用でき、運賃として1往復につき1人500円を支払う。なお、本格運行時には、料金は距離に応じた割り勘となる。

 実験への参加を希望する場合は、1~4人のグループを作って申し込む。少人数のグループに対しては、事務局がほかのグループとのマッチングの提案をする。

 実証実験は、住民互助によるボランティア運送やタクシーの相乗りなど新たな移動手段の導入を目指して群馬県が取り組んでいる「新たな移動手段の導入支援事業」の支援を受けて実施する。事務局を務めるのは、地元のNPO法人「手をつなごう」が運営する市民団体「利根沼田まち・ひと・しごとづくりセンター ささえあい」だ。

 今回の実証実験は、いずれ沼田市全域で乗り合いタクシーを運行することを視野に、特徴的な3つの地域で実施することとした。薄根地区はJR線沼田駅の西側の一帯に広がる市街地、他方、川田地区は山間部で住居が点在し、白沢町下古語父地区は地区内にはバス停がないという状況だ。それぞれが違った地域特性を持っていることから、これらの地域を選定した。