大手ドラッグストアのウエルシア薬局は、9月27日、千葉県市原市と地域活性化を目標とする連携協定を締結した。10月1日には協定に基づく最初の取り組みとして、市内にあるウエルシア市原国分寺台店の2階に「ウエルシア・コミュニケーションセンターいちはら」(以下、ウエルコミ)をオープン、今後市と連携して学びや交流、健康増進の場として運営していく。

連携協定に調印した市原市の小出譲治市長(写真左)とウエルシア薬局の松本忠久社長(写真右)(提供:ウエルシア薬局)
連携協定に調印した市原市の小出譲治市長(写真左)とウエルシア薬局の松本忠久社長(写真右)(提供:ウエルシア薬局)
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 連携協定の内容は、①市民活動などに関する新たな「まちづくり」の価値やサービスの創出、②健康の維持・増進、③地域共生社会の実現、④災害に強いまちづくりの実現、⑤その他、地域の活性化と市民サービスの向上――に関すること。これを踏まえ、地域の住民や団体が講演会や研修会といったイベントを開催したり、グループやサークルの活動、地域の集まりなどにも利用できる場として、「ウエルコミ」をオープンした。

 約800m2を超えるスペースに、だれでも無料で使えるラウンジや、最大60人が利用できる多目的室を2部屋(各室120m2、30人利用。連結可)、会議室などを設けた。机・テーブルや椅子のほか、多目的室にはホワイトボードやマイクも備え、無料のWi-Fiも全室で利用可能。多目的室と会議室は1時間200円で貸し出す。年末年始を除き、火曜~土曜の週5日間、9時~18時まで開館する。

ドラッグストアの2階(写真左)に、無料のラウンジ(写真右)などを設け、地域コミュニケーションの活性化を狙う(写真提供:ウエルシア薬局)
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ドラッグストアの2階(写真左)に、無料のラウンジ(写真右)などを設け、地域コミュニケーションの活性化を狙う(写真提供:ウエルシア薬局)
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ドラッグストアの2階(写真左)に、無料のラウンジ(写真右)などを設け、地域コミュニケーションの活性化を狙う(写真提供:ウエルシア薬局)
市原市内にあるウエルシア市原国分寺台店(写真提供:ウエルシア薬局)
市原市内にあるウエルシア市原国分寺台店(写真提供:ウエルシア薬局)
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 ウエルシア薬局は、高齢者を主なターゲットに、健康をはじめ様々な情報を提供する「ウエルカフェ」というコミュニティ・スペースの設置を進め、設置数は既に全国で350を超えた(関連記事)。ただ、ウエルカフェはおおむね20~30m2・10数席の規模であり、今回の「ウエルコミ」は、より大掛かりな取り組みといえる。運営も市原市の委託したNPOが委員会を立ち上げて担い、ウエルシア薬局は委員として参加する。

 ウエルシア薬局地域包括推進部長の星晶博氏は、「ママさん世代の交流の場を設けたい市原市の積極的な姿勢を受けて、新タイプのコミュニティ・スペース開設に踏み切った。当社としては、ウエルコミは実験的な取り組みと位置付けている」と話す。市民の交流・活動拠点づくりに強い熱意を持つ自治体から、今後どれくらいの引き合いがあるか注目していきたいという。