大阪市は、鶴見緑地と緑地内12施設の指定管理予定者に、大和リースを代表事業者とする「鶴見緑地スマイルパートナーズ」を選定した。構成員は大阪スポーツみどり財団、美津濃、ウエルネスサプライ、エルミオーレ、三菱電機ビルテクノサービス関西支社、大和ライフネクスト。

新設するベーカリーカフェのイメージ(資料:大阪市)
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建て替え後のレストハウス鶴見のイメージ(資料:大阪市)
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 申請は1団体のみで、外部有識者で構成する「大阪市公園・スポーツ施設指定管理予定者選定会議」が審査し、評価点は150点満中113.5点だった。今後、市議会の議決を経て指定管理者に指定する。指定予定期間は2020年4月から20年間。

 鶴見緑地は、1990年に「国際花と緑の博覧会(花博)」の会場となった面積122.5haの都市公園。花博の施設が残るほか、球技場、運動場、スポーツセンター、プールなどがある。2006年度から一部施設に指定管理者制度を導入し、15年度には公園全体に拡大。また、14年度には民間事業者による温浴施設やフットサル施設の整備も行われた。

 一方で、老朽化が進む施設も多く、閉鎖中のものもある。このため、花博30周年と指定管理者の更新時期に当たる2020年度を念頭に、市は「鶴見緑地再生・魅力向上計画」を策定した。今回の指定管理者公募は、その実現を目的とするものだ。

 公募時に市が示した年間の指定管理料(業務代行料基準額)は、9億6598万円。また、業務代行料を含む総収入から総支出を差し引いて、利益が総収入の2.5%を上回った場合、その上回った金額の50%を大阪市に納付することを条件としている。納付金は、大阪市が指定管理者に支払う次年度以降の業務代行料に充当、または指定管理事業者が実施する公園内の大阪市所管施設の改修費などに充当する。提案金額は現時点では公開していない。

鶴見緑地の施設配置図。鶴見緑地と、緑地内の「咲くやこの花館」など12施設が指定管理の対象(資料:大阪市)
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 鶴見緑地スマイルパートナーズの提案は、2つのカフェの新設、レストハウス建て替え、バーベキュー用野外卓の拡大リニューアル、運動場の人工芝化など。既存施設については、国際陳列館を子ども向けスポーツ施設にリニューアルし、いのちの塔は撤去してボタニカルショーケースを整備する。運営面では、周辺企業と行政が連携するためのプラットフォームづくりやボランティア活動の場の提供を挙げた。また、子ども自然体験教室、季節の花の観賞ガイドツアー、ナイトマルシェなどのイベントも提案している。提案内容は、事業実施の可否も含め市と事業者との協議などを行い決定する。