富山県朝日町は、2021年10月1日からマイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルあさひまち」の本格運行を開始した。このサービスは、各地区と目的地を行き来する住民ドライバーの車に、移動したい住民が乗客として有料で「乗っかる」もの(関連記事)。既存のコミュニティバスでは網羅できなかった経路を補完し、「住民同士が支え合うMaaS(Mobility as a Service)」として高齢者の移動手段の不安を取り除き、免許返納の促進につなげる狙いだ。

本格運用に際して、住民ドライバーや新しい停留所を増やした(資料:朝日町)
本格運用に際して、住民ドライバーや新しい停留所を増やした(資料:朝日町)

 エリアは、草野・赤川、大家庄、桜町・町南保、山崎、南保、笹川、宮崎境などの各地区と中心街を結ぶコースを中心に運行。朝日町はこれまで博報堂(東京都港区)、スズキ(静岡県浜松市)とともに3者で実証実験を行ってきたが、利用者数や協力ドライバーが一定数確保できると判断したことから、運営権のすべてを朝日町に移し、公共交通サービスとしての本格運用に踏み切った。

 「ノッカルあさひまち」は2020年8月から実証実験を行い、現在の利用者数は799人(2021年9月30日現在)。今後、町は、現在博報堂で開発中のLINEを活用した予約管理システムを2021年内に提供する予定だ。将来的には行政情報の発信や、「ノッカルあさひまち」以外の交通情報も発信していく。

上は運行イメージ。右は利用者向けLINEのイメージとドライバー向けアプリのイメージ(資料:博報堂)
上は運行イメージ。右は利用者向けLINEのイメージとドライバー向けアプリのイメージ(資料:博報堂)
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 「ノッカルあさひまち」の利用は、専用ウェブサイトで会員登録を行い、朝日町役場ほか所定の場所で販売するあさひまちバス回数券(11枚で2000円)を購入する。利用したい前日の17時までにウェブサイトまたは電話(受付時間は9〜17時)で予約を行い、当日は予約時に指定した停留所で乗車する。利用料は1人利用の場合は回数券3枚(600円)、乗り合いを含む2人での利用の場合は回数券2枚(400円、1人あたり)だ。ドライバーには一般住民のほか、町の職員も登録している。