今回導入するAI監視カメラ搭載の警備ロボット「Perseusbot(ペルセウスボット)」は、高さ1675mm、幅610mm、奥行き905mm、重さ172kgの自律移動型(資料:東京都立産業技術研究センター)
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 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)は、アースアイズ、日本ユニシス、西武鉄道と共同で、AI監視カメラを搭載した自律移動型の警備ロボットの実証実験を、西武新宿駅構内において11月26日から11月30日まで実施する。目的は、駅構内の安全性向上と駅係員の業務負荷軽減。AI 監視カメラ搭載警備ロボットの実現性を検証し、 2年後の本格活用を目指す。

 2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、訪日観光客の一層の増加が見込まれており、公共交通機関の駅や空港などにおける安全性の向上や、係員の警備・監視業務負荷の軽減が課題になっている。その解決策の1つとして注目されているのが警備ロボットの導入だ。今回導入する警備ロボット「Perseusbot(ペルセウスボット)」は、アースアイズ、日本ユニシス、西武鉄道の3社共同提案で採択された、都産技研の2017年度ロボット産業活性化事業「公募型共同研究開発事業」において開発したもの。具体的には、都産技研が開発中の自律移動型案内ロボット「Libra(リブラ)」と屋外用大型ロボットベース「Taurus(トーラス)」を組み合わせ、自律移動型のAI監視カメラ搭載警備ロボットとして新たに共同開発した。

 実証実験では、西武新宿駅の構内コンコース(改札外)を1台のロボットが巡回警備し、不審者・不審物などの検知の精度や、駅環境における自律移動の安全性、駅係員や警備員の負荷軽減度合いなどを確認する。4社の役割としては、都産技研がロボット技術の提供や安全性評価など、アースアイズがAI監視カメラの開発などを担当。日本ユニシスはシステムインテグレーター、西武鉄道はロボットユーザーとしての役割を担う。

 導入する警備ロボットは、「周囲を見回す動作や、座り込み、物を投げる動作をしている人物」などを不審者と認識し、「倒れているなど急病人と推測される人物」などを異常者、「スーツケースなど長時間放置され続けている物」などを不審物と認識するように設計されている。3Dで集積された膨大なデータからこうした不審者や不審物などを抽出し、検知したときは駅係員に通知して、事故を未然に防ぐ仕組みだ。今回の警備ロボットは11 月26 ~30 日の実証実験期間以外にも、実験準備期間となる11 月7~9 日、11 月19 ~22 日にも駅構内で稼働させる予定。