ダイヘンの超小型EV用ワイヤレス充電システム「D-Broad CHARGING DOCK」とタジマEV製のワイヤレス充電対応の超小型EV「ジャイアン」(写真:ダイヘン)
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駐車するだけで充電可能となり、車から降りてロックをすると自動で充電が始まる仕組み(写真:ダイヘン)
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データ取得方法の概要(資料:ダイヘン)
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 ダイヘンは、2018年12月、超小型電動モビリティ(EV)用のワイヤレス充電システムに関する実証実験を開始する。先端技術を活用した新たなビジネス創出に向けて大阪府・大阪市・大阪商工会議所により構成する「実証事業検討チーム」が進めている、「大阪城公園における実証事業」の第1号案件となる。

 ダイヘンは既に大阪府から「新エネルギー産業(電池関連)創出事業補助金」として約680万円の交付を受けている。今回はその補助金による実証実験の実施のため、実施場所の調整など大阪城公園における実験実現を支援する。実験期間は、12月10日から2019年1月31日まで。

 実験では、ダイヘンの超小型EV用ワイヤレス充電システム「D-Broad CHARGING DOCK」と、タジマEV製のワイヤレス充電対応の超小型EV「ジャイアン」を導入。これらを公園内の巡回や設備の確認、点検などに利用することで、このシステムを用いた場合の車両の消費電力、充電の頻度や時間、バッテリ残量などのデータを計測・分析する。本格的なEV時代の到来に向けて、効率良い充電インフラの構築や運用形態の検証などに役立てていく。

 ダイヘンが開発したワイヤレス充電システムは、送電する距離が数メートルほど離れていても効率良く給電できる「磁界共鳴方式」を採用し、送電部と受電部が多少ずれていても充電できるのが特徴。駐車するだけで充電可能となり、車から降りてロックをすると自動で充電が始まる仕組みだ。磁界共鳴方式を採用した超小型EV向けワイヤレス充電システム(60V)による実証実験は、世界で初めてという。使用する車両は2人乗りで、10時間の充電で約90kmを走行できる。本実験に先駆けて、10月29日から11月2日まで大阪城公園でプレ実験も実施する予定だ。

 ダイヘンの担当者は「近い将来、充電のために特別な操作をする必要がなくなり、自動充電が当たり前の社会になる。他にも道路に設置した機器から非接触で電力を転送する『走行中給電』も開発だ。今回の実験は課題抽出の有効な手段になるだろう」と話す。