長野市は、JR篠ノ井駅西口駅前の約1万6000m2の低未利用地を活用した官民連携によるまちづくりを進めるため、サウンディング型の市場調査を実施する。長野市では当該地で市街地の整備を行うとともに、土地の一部に図書館と子育て支援施設を核とした複合施設を建設することを検討している。調査では、土地全体の整備方針や複合施設の機能、規模などについて、民間事業者からノウハウやアイデアを得て、具体的な検討を進めていきたい意向だ。複合施設は、南部図書館と篠ノ井こども広場の移転を想定している。

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予定地の位置(資料:長野市)
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現在は事業化検討の初期段階となる(資料:長野市)

 調査への参加申し込みは12月21日まで。調査は2019年1月22日から25日の期間に実施し、調査の結果は2月下旬に概要を公表する予定だ。調査に先立ち11月13日に現地見学会と説明会を開催する。参加希望者は、11月9日までに申し込む。

 対象となるのは、JR篠ノ井駅西口の駅前広場を含めて、南北に広がっている土地だ。長野市土地開発公社が所有しており、広さは約1万6000m2。線路をはさんだ東口は、商店街や学校などの既成市街地で、対象地は連絡通路にも直結し、東西をつなぐ位置にある。また、長野市では、駅の徒歩圏内に、市役所支所や老人福祉センター、地域交流センターなどからなる篠ノ井総合市民センターを建設中で、周辺の公共施設の再編に着手している。

 JR篠ノ井駅は、長野駅までは普通列車で約12分、松本駅までは特急列車で約41分の位置にある。駅周辺は長野市南部の拠点的なエリアとなっており、鉄道やバスの交通結節点としての優位性を活かした都市機能の集約も求められている。対象地については、隣接して日本貨物鉄道が所有する低利用の鉄道敷地も広がっており、市は、この土地も含めた一体的な市街地整備の可能性も検討している。

長野市では、民間事業者から以下の項目について意見を聞く。

  • 事業用地の印象について(市場性、懸念事項など)
  • 対象地に立地が想定できる民間施設のイメージ(併設する公共施設とのマッチング用途、規模、配置など)
  • 図書館や子育て支援機能を備えた魅力的な複合集客施設とするために有効な視点(カフェ、ネット環境、イベントスペースなど必要な施設や設備、レイアウトのほか、子育て支援施設と図書館を連携させた事業の提案など)
  • 事業実施にあたって行政に期待する支援や配慮してほしい事項

 また、上記以外にも、官民連携の事業手法や管理運営、周辺の公共施設との複合化、隣接する鉄道用地を加えた一体的な構想、民間事業者の資金調達や市の財源確保といった資金計画などについても、意見や考えがあれば聞きたいとしている。