新庁舎の建設候補地と庁舎跡地の位置(出所:三島市)
新庁舎の建設候補地と庁舎跡地の位置(出所:三島市)
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 静岡県三島市は、市制90周年にあたる2031年度の供用開始を目指して新庁舎の整備を計画しており、その一環で民間事業者から意見を求めるサウンディング型の市場調査を実施する。市民サービスの向上やトータルコスト削減を図るために、民間事業者の資金やノウハウ、技術の活用可能性を検討するほか、旧庁舎跡地などの利活用についても、民間事業者による活用可能性を検討したい考えだ。調査への参加申し込みは11月15日から12月24日まで。

 新庁舎整備にあたり、市は事務効率向上や災害対策拠点としての機能充実を図るために、既存施設の集約化と複合化を進める計画だ。現本庁舎と2カ所の別館、高齢者生きがいセンター、社会福祉会館、保健センター、地区コミュニティーセンターの備蓄倉庫部分などを新庁舎に集約し、延べ床面積は1万3234m2の規模を想定している。

 新庁舎の建設候補地として想定しているのは、現在地(北田町)か、現在はグラウンドとして利用している南二日町広場(南二日町)で、敷地面積は北田町が約7000m2、南二日町が約3万4000m2。新庁舎建設、既存建築物解体、仮庁舎・駐車場整備などを含めた事業費は、建設物価の上昇分も含めた建設時点の費用として、北田町が115億2840万8000円、南二日町が84億6609万6000円と見込む。

 また、建設地が現在地(北田町)での建て替えになった場合の南二日町、南二日町になった場合の北田町のほか、集約化により中央町別館(所在地:中央町、敷地面積:約1000m2)、大社町別館(大社町、約770m2)、高齢者生きがいセンター(大宮町、約660m2)、社会福祉会館(南本町、約790m2)、西地区コミュニティ防災センター(緑町、約270m2)が、利活用可能な跡地として発生する。

 これらの状況を踏まえ、サウンディングでは、市民サービスの向上やトータルコスト削減に資するPPP/PFI事業手法、建設候補地において民間の事業収益で運営が可能な民間施設サービスの提案に加え、新庁舎整備後に発生する跡地の利活用について、事業内容や事業手法のアイデアがあれば、あわせて提案・意見を求めている。いずれも建設候補地ごとの提案となる。

 調査に参加できるのは法人または法人のグループだ。参加申し込みを受け付けた後、サウンディングの日時は個別に調整する。実施期間は2022年1月10日から3月18日。Web会議システムでの対応も可能だ。提案書はサウンディング当日に持参するか、事前に電子メールで提出する。今回のサウンディングの結果は、2022年4月に概要を公表する予定。なお、説明会や現地見学会は開催しない。

 新庁舎整備にあたり、市はこれまでに市民アンケート、市民会議、職員アンケートを実施してきた。それらの結果も受けて、今回のサウンディング調査を実施する。今後は2023年度に建設地を決定し、並行して基本構想、基本計画の策定を進め、2028年度に建設工事開始、2031年度の供用開始を目指す。