S高の校舎(提供:ドワンゴ学園)

 角川ドワンゴ学園は、茨城県つくば市にある筑波西中学校の跡地を再活用し、2021年4月に2校目の広域制通信高校となるS高等学校(設置認可申請中/S高)を開校すると発表した。

 角川ドワンゴ学園は、2016年4月にオンラインとスクーリングで授業を実施する広域制通信高校の「N高等学校」(N高)を沖縄県うるま市に開校。現在の生徒数は約1万6000人で、スクーリング時の教室や宿泊施設の受け入れ人数の限界である2万人に迫っている。

 開校当初から生徒が着実の増加したことから、同校は「第2のN高」設立の検討を進めていた。2018年には茨城県内の候補地各地を視察を実施、東京からバスで1時間半程度とアクセスもよく、多くの研究機関が集まる研究学園都市のつくば市の筑波西中学校跡地を候補に準備を進めてきた。今回開校するS高の本校校舎は筑波山の麓にあり、校舎も広くスクーリングでは大自然と最先端の科学技術に触れることができるような課外活動を計画している。

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筑波山をのぞむ屋上(左)と体育館の内部(右) (提供:角川ドワンゴ学園)

 S高はN高と同じく、ネット、通学、オンライン通学、通学プログラミングの4つのコースを設ける。学校行事や部活動、サポート体制などはN高と共通。年5日間程度、在籍校の本校または全国のスクーリング会場で履修科目の授業や特別活動を受け対面形式のスクーリングを実施する。2年次にスクーリングをつくば本校で必ず受講する。

 校長はドワンゴのエンジニア出身の吉村総一郎氏が務める。今後、筑波大学と連携協定を結ぶ予定。元ドワンゴ取締役の茨城県の大井川和彦知事は「もともとN高をやっていたメンバーの一人だった。第二のN高の噂を聞き、茨城県を候補にとお願いした」とし、「S高の開校が刺激となり、県内の教育が活性化することを期待している」と話している。