大阪府河内長野市は、スーパー・イズミヤを運営しているエイチ・ツー・オーリテイリンググループと連携し、2021年4月に地域まちづくり支援拠点を開設する。開設に向けて同グループ内のエイチ・ツー・オー商業開発(大阪市)と使用貸借契約を締結した。この契約は、エイチ・ツー・オー商業開発がイズミヤ河内長野店(南海高野線・近鉄南大阪線河内長野駅から徒歩5分)の4階フロア全面2716m2を市に無償で貸与するものだ。内装工事などの整備は市が行う予定で予算1億1000万円を計上し、既に市議会が承認している。

地域まちづくり支援拠点の整備イメージ(資料:河内長野市)
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 今回の契約締結は、エイチ・ツー・オー商業開発が、民間事業者などからの連携提案を受け付ける市の窓口「公民連携デスク」へ店舗スペースの公的利用の提案を行ったことに始まる。市は地域まちづくり支援拠点の機能として「多世代の交流を生み出し、地域活動を支えるまちづくり支援」「市社会福祉協議会を中心とした地域福祉支援」「市民のボランティア活動を支える市民公益活動支援」「自習やテレワークに活用できるコーナーの設置」を想定している。

 河内長野市によると、事業の背景には、公民学が連携して市内で実施している「南花台スマートエイジング事業」において、2015年からスーパーを地域交流拠点として活用してきた経験があるという。開設して5周年を迎える南花台の「コノミヤテラス」は、百貨店やスーパーを経営するコノミヤ(大阪市)が空き店舗を無償で河内長野市に貸与し、市が整備、住民や企業などが協働で運営している。エイチ・ツー・オーリテイリンググループとの連携は、この事業モデルの他地域への展開を目指すものだ。市は、スーパーという市民が生活の中で必ず訪れる商業施設にある地域交流拠点は高齢者が来訪する機会となりやすく、支え合いや健康推進などの効果が得やすくなると期待している。