兵庫県伊丹市は、市の中心市街地に位置する市営住宅若松団地跡地の活用方法を検討するため、サウンディング型市場調査を実施する。今後の公募に向けて、施設整備にかかる財源を効率的に調達するための事業スキームを検討することが目的だ。申込期限は2021年11月19日まで。サウンディング実施日は、11月22日~30日の間で申込団体と個別に調整する。

サウンディング対象用地(資料:伊丹市)
サウンディング対象用地(資料:伊丹市)
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市場調査のステージ(資料:伊丹市)
市場調査のステージ(資料:伊丹市)
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 対象用地は、1964~1978年の阪急駅前土地区画整理事業の際に生じた実測面積781.97m2の土地だ。市は、不整形な土地形状であることから売却は困難と判断し、事業用定期借地として市が保有し、土地活用を行う方針で当事業を検討している。なお、現地は既存建物の解体工事中で、立ち入ることができない。

 市は前提条件として、認可保育所やコミュニティ施設などの複合施設1棟の建設を挙げる。保育所は定員60人以上で供用開始は2024年4月1日、コミュニティ施設は最大床面積1100m2の想定だ。施設の整備に当たっては、事業者の設計・建設後に市が一括で買い上げて所有権を持つDB方式と、民間事業者が所有権を持って一体的に整備・運営するPFI方式(DBO方式を含む)のいずれが希望かをヒアリングする。また、その他の施設については、事業者の自由提案としている。

 対話の内容は、「その他施設の可能性」「複合施設の整備期間」「業務分担」「賃料(地代)の見込み」などのほか、コミュニティ施設の一体運営を年間20万円で受託可能かといった運営資金面も含む。参加実績は事業公募時の評価対象とはならず、サウンディング後に追加の対話やアンケートなどを実施する可能性もある。市はサウンディングによって、事業の担い手となる事業者の可能性や市場性、市と事業者のリスク分担などについて把握し、今後の効果的な事業実施につなげる狙いだ。