神奈川県横須賀市が出資する一般財団法人シティサポートよこすか(以下、シティサポート)は、地場産品の販売施設「よこすかポートマーケット」の利活用事業について、いちごを代表とする企業グループが優先交渉権者に選定した。2021年春のリニューアルオープンを予定している。

外観イメージ図(出所:一般財団法人シティサポートよこすか)
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 よこすかポートマーケットは、1987年竣工の冷蔵倉庫をリニューアルし、2013年にオープンした地産地消施設だ。横須賀港の新港地区にあり、京浜急行横須賀中央駅から徒歩10分の場所に位置する。

 シティサポートが施設を所有・運営していたが、売り上げが伸びず2019年3月いっぱいで運営から撤退。その後、よこすかポートマーケット事業者会が運営しているが、建物所有者であるシティサポートおよび事業者会は2019年12月31日に運営を終了する。これを受けて、シティサポートでは、既存建物を解体せずに全面リニューアル工事を行い、よこすかポートマーケットを活用する事業者を募集していた。

 いちごは、ニューヨーク、ロンドン、バルセロナ、トロントなど世界各地で賑わいを見せる市場を参考に、地元の食や音楽、文化を発信する施設としてリニューアルする。事業コンセプトは「地元の台所として愛されるポートマーケット」だ。また、敷地内にコワーキングスペースを設け、地元の起業家を支援する場にもする計画だ。

 グループには、代表のいちごのほか、流石創造集団とゲンバカンリシステムズが参加する。いちごがプロジェクトマネージャーを務め、流石創造集団が事業コンセプト立案と魅力創出や賑わいづくりを、ゲンバカンリシステムズがリニューアル工事の設計・施工と建物管理を担う。協力会社には宮交シティ、メディアサーフコミュニケーションズ、エイベックス・エンタテインメントが名を連ねている。

 よこすかポートマーケットの周辺は、2021年春に横須賀港と北九州港を結ぶフェリーが就航予定であるほか、旧三笠駐車場用地でのホテル建設、東京湾に浮かぶ海上要塞である第二海堡のツーリズム化、猿島の観光情報などを案内する猿島ビジターセンター(仮称)の整備などの計画が進んでいる。いちごは、周辺観光施設との相互送客にも取り組み、横須賀・湘南を代表する観光資源とする考えだ。