富山市は、富山城址公園トライアル・サウンディングで実施する暫定利用で2者を選定。暫定利用はそれぞれ11月9日〜10日(実施済)、12月13日〜15日だ。

久郷一樹園が実施した熱気球係留フライト体験(提供:富山市)
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 富山市は今年度から取り組んでいる富山城址公園パークマネジメント推進事業可能性調査業務の一環として、「富山城址公園トライアル・サウンディング」の事業者を公募した。トライアル・サウンディングは民間事業者から事業アイデアを募集して試験的な実施の機会を与えるというものだ。通常の民間事業者との対話による調査だけでは測れない富山城址公園の潜在的需要や市場性をより詳細に把握することが目的だ。

 2019年8月9日から9月20日にかけて事業者を募集したところ、5件の事前相談と2者からの提案があった。事前協議を経て、株式会社久郷一樹園(ほか協力事業3者)とAMAYOTプロジェクトの2者を選定した。

城址公園内のプラタナスでツリークライミング体験(提供:富山市)
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 株式会社久郷一樹園は、「みどり」をコンテンツとした体験事業の事業性検証のため「FAMILY PICNIC 家族で1日ピクニック」を提案した。ファミリー層をターゲットに、11月9日から10日にわたって終日楽しめるピクニックイベントを計画し、実施した。イベントは、富山のまちや山並みを望める熱気球係留体験、自作のキャンドルを使ったイルミネーションを富山城天守閣から眺めるキャンドルナイト、芝生広場内の大きなプラタナスの木を使ったツリークライミングなどを開催。他にもキッチンカーによる飲食物の提供や夜バルなどの催しを実施した。

 AMAYOTプロジェクトは「WINTER PARK TOYAMAJYOUSHI 富山のセントラルパークで冬を楽しむ」を提案。冬季のイベントの事業性を評価して通年での事業採算性を検証することを目的に、若者をメインターゲットに冬のアウトドアイベントを実施する。開催期間は12月13日から15日までの3日間。トレーラー式とテント式の2種類を用意した県内初のアウトドアサウナや、サウナ内でできるサウナヨガ、地元の食材を使ったフードメニューの提供などを用意する。

 事業者は2020年1月10日までに実績報告書を提出し、1月中旬に市のヒアリング調査を受ける予定。市の担当者は「潜在需要や市場性を確認しながらも、意欲的な事業者や事業生産性のある事業を発掘したい。城址公園の民間活力導入に対する市民の期待感を醸成できれば」と語る。