サイクルポート候補地のJR船橋駅南口①が24台、同②が6台(出所:船橋市)
サイクルポート候補地のJR船橋駅南口①が24台、同②が6台(出所:船橋市)
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 千葉県船橋市は、市と共同でシェアサイクル事業を実施するパートナー事業者を公募型プロポーザル方式で募集している。提案書などの提出期限は2021年11月24~26日。審査結果は12月下旬に市のウェブサイトで公表し、事業開始は2022年4月1日を予定している。事業期間は2027年3月31日までの5年間(初年度は試験期間)。

 シェアサイクルは、利用者がどのサイクルポートでも自転車を借りることができ、返却も別のサイクルポートにできるというもの。ICカードやスマートフォンで借りられるサービスが多い。船橋市内にはすでに民間事業者によるサイクルポート(駐輪場)が点在し始め、シェアサイクル・レンタサイクルサービスが始まっている。市内には、フランチャイズ形式で全国展開する民間事業者のポートが24カ所設置されており、自転車の利用料金は15分70円(税込み)、12時間1000円(同)程度だという。

 ただし、船橋市は「自転車利用の需要が多いと想定される駅など交通結節点や、公共施設などにはサイクルポートが設置されていない状況」だと判断。シェアサイクル事業が必要と考え、パートナー事業者を募集することにした。同事業では、船橋市がサイクルポート用の市有財産を確保し、その場所に事業者が施設や自転車などをそろえて維持管理する。サイクルポート候補地は14カ所ある。自転車の想定台数の多いところでは、JR船橋駅南口①の24台、船橋市役所の10台などで、合計で105台。状況に応じて、実施場所を追加していく可能性がある。

 事業者は、サイクルポートに乗り捨てられた自転車の再配置、利用者の募集や登録、料金徴収、シェアサイクルの利用促進・普及啓発、各種データの収集・整理・分析、市へのデータ提供、事業報告などを行う。

 費用負担については、実施業務に要する費用はすべて事業者の負担とし、市は補助金、委託料、その他一切の費用を負担しない。自転車の利用料金収入はすべて事業者に帰属する。市有財産の使用・占用に関して、事業者の使用料・占用料などの負担は発生しない。ただし、付帯設備(電源、水道等)の使用にかかる費用は事業者が負担する。違法駐輪などで自転車が移動・保管された場合の費用も事業者が負担する。

 ほかにイベント・公共工事などの理由により、サイクルポートの撤去や移転が必要になった場合は、事業者の負担で対応する。また本事業が終了する場合、施設および機材の撤去や原状回復などの一切の費用は事業者が負担する。本事業における事業者の損失・不利益については、市は一切補償しない。

 船橋市では自転車活用の一つの手段としてシェアサイクルの導入を検討している。これにより移動手段の多様化、交通混雑の緩和、観光振興および回遊性の向上、さらには市民の健康増進などの効果を期待している。