大阪市は2021年11月23日から12月2日まで、なんば駅周辺における道路空間再編のための社会実験を実施する。大阪市は「なんば駅周辺道路空間の再編に係る基本計画」(以下、基本計画)に基づいて、なんば駅周辺の道路空間再編の取り組みを進めている。今回の社会実験もその1つであり、2016年11月に実施した第1回に続く2回目の実験となる。

道路空間再編後のなんば駅周辺のイメージ(資料:大阪市)
道路空間再編後のなんば駅周辺のイメージ(資料:大阪市)
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 基本計画は「(なんば駅周辺は)車のスペースが大部分を占め、歩行者のための空間が不足しており、魅力が乏しい」という問題意識から、繁華街ミナミの新たなシンボル空間となる「なんば駅前広場」の必要性を訴えている。実験では、駅前広場の問題点を洗い出すために、なんば駅前に仮設の広場をオープンさせて再編後の道路形状を具体化。車両交通や荷さばきへの影響や安全性、歩行者空間の利活用について検証する。

 車両交通や荷さばきへの影響調査では、御堂筋から「なんさん通り」への流入部の交通導線を一時的に遮断し、なんさん通りには蔵前通り(難波中2交差点)から通行可能な車両を限定して進入させる。歩行者空間の利活用については、実施区間内で歩行者の通行動線と滞在空間を分け、滞在空間にテント、ベンチ、LEDの夜間照明などを設置して、歩行者の憩いの空間としての在り方を検証する。

社会実験時の交通規制と荷さばきのルール(資料:大阪市)
社会実験時の交通規制と荷さばきのルール(資料:大阪市)
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 実験の実施主体は、大阪市建設局と2021社会実験事務局(南海電気鉄道)。また、コトブキ、西尾レントオール、太陽工業が、歩行者空間への物品提供で協賛する。道路空間再編のための社会実験は当初、2021年2月に第2回を実施する予定だった(関連記事)が新型コロナ感染拡大の影響を受けて延期、今回改めて実施することになった。