野菜摂取量を推定するベジチェック。手のひらをセンサーにかざして測定する(出所:カゴメ)
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 神奈川県は2020年11月6日、カゴメが提案した実証事業を「神奈川ME-BYOリビングラボ」に採択したと発表した。提案の内容は、e-ラーニングによる動機付け、ゲーム感覚で健康増進を競い合う健康増進プログラムが野菜摂取量に与える影響を調査するというもの。e-ラーニングにはカゴメが開発した「健康サポートe-ラーニング」、健康増進プログラムにはカゴメと大和総研が共同開発した「チーム対抗!ベジ選手権4週間チャレンジ」を使用する。

 神奈川ME-BYOリビングラボは、神奈川県が県内の自治体、企業、大学などと連携して「未病領域」の健康改善に役立つ商品・サービスに実証事業の場を提供して評価する試みである。県ではSDGs(「3.すべての人に健康と福祉を」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」)の達成にもつながる取り組みとしても位置付けている。カゴメ提案の実証事業は、実証フィールドとなる6つの事業所に勤務する18歳以上の従業員150~240人を対象に、2021年2月まで約2カ月にわたって実施する。女子栄養大学が協力する。

実証フィールドとなる6つの事業所(出所:神奈川県)
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 期間中は、参加者全員に野菜摂取のサポートとして野菜飲料24本を配布したうえで、すべての事業所に野菜摂取量をモニタリングする「ベジチェック」を設置する。ベジチェックはカゴメがドイツのバイオズーム サービスと共同開発したもので、LEDの光を皮膚に照射して、その反射光から血中のカロテノイド濃度を測定。カロテノイド濃度から野菜摂取量を推定してタブレットに表示する。

 実験では、参加者を「e-ラーニングを受講したあと、健康増進プログラムに参加する」「e-ラーニングは受講するが、健康増進プログラムには参加しない」「e-ラーニングを受講せず、健康増進プログラムにも参加しない」の3グループに分けて、e-ラーニングと健康増進プログラムが野菜摂取量に与える影響や野菜摂取に関する行動の変化を調査する。

健康増進プログラム「チーム対抗!ベジ選手権4週間チャレンジ」のスマホアプリ画面(出所:カゴメ)
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 e-ラーニングの「健康サポートe-ラーニング」は、スマホやパソコンを通じて時間や場所を選ばず利用できるもので、受講者は野菜を摂ることの大切さや食生活を改善する方法を学習する(健康サポートe-ラーニングの発表資料:PDF)。健康プログラム「チーム対抗!ベジ選手権4週間チャレンジ」は、いくつかのチームに分かれて、チームメンバーが食事で摂った野菜をスマホアプリに入力したり、アプリが出題する野菜クイズに答えたりすることで獲得したポイントを、チームごとに競い合う(チーム対抗!ベジ選手権4週間チャレンジの発表資料)。ゲーム感覚でモチベーションを高めるゲーミフィケーションや、人々が望ましい行動を自発的に選択するよう誘導するようナッジ理論の考え方を取り入れているという。

・発表資料