売上率の推移(資料:豊中市)
[画像のクリックで拡大表示]
利用者の年齢と性別(資料:豊中市)
[画像のクリックで拡大表示]

 大阪府豊中市は、8月17日~9月6日に行ったキッチンカー社会実験の報告書を10月末に公表した。

 社会実験はMellow(東京都千代田区)との連携により、市内のUR団地2か所と野田中央公園でおのおの週2日ずつ、合計18日間行われ、2事業者が出店した。全日程参加した事業者が提出した資料によれば、会計人数はのべ966人だった。

 全日程の平均売上額を100とした売上率は、後半ほど高くなる傾向がみられた。特に最後の3日間は130を超え、最高で144.35を記録した。その要因として報告書は、口コミやメディアによる周知の広がりを挙げている。

 実験では利用者を対象にアンケートを実施、779人から回答を得た。これにより、回を重ねるにつれてリピート率が増えること、団地では30~50歳代の利用者が多く、所要時間10分圏内からの来場が9割を超えること、公園では50~70歳代以上の利用者が多く、来場範囲もやや広がることなどを確認している。また、1会計あたりの購入食数は2食以上が約75%を占め、4食以上も約21%に上った。「またキッチンカーが提供されたら利用したいと思いますか」という問いに対しては、約98%が「利用したい」と答えている。

 報告書は実験の効果として、当初の目的である「まちのにぎわい創出」「新たなまちの魅力づくりの可能性」に加え「家事負担の軽減」を挙げた。また、利用者からの要望に応えるには「実施場所の拡大」とともに「事業者を増やす必要性」があるとした。その一環として、11月2日にオンライン・オフライン同時開催によるキッチンカー開業支援セミナーを実施。22人が参加した。

 調査の結果、キッチンカーの必要性が確認できたことから、豊中市では実験期間を延長する。11月の継続実験は前回と同じ3か所で、おのおの週1日開催し、8事業者が参加する。12月・1月も延長する予定だ。継続的に実施しても利用され続けるのかなどを検証する。