魚津総合公園の概要(資料:魚津市)
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魚津総合公園内のアトラクション施設(資料:魚津市)
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 富山県魚津市は「魚津総合公園のにぎわい創出に向けたパートナーシップ構築事業」の実施に向けて、2018年12月17日~21日に個別型サウンディング調査を実施する。魚津市と魚津市施設管理公社(魚津総合公園の指定管理者)は現在、同公社と民間事業者とがパートナーシップを構築した上で、魚津総合公園の活性化とにぎわい創出に向けた取り組みなどを実施できるかの検討を進めている。公民連携で老朽化した施設の整備などを進めて利用者を増やし、地域活性化を図る狙いだ。

 今回のサウンディングは、同事業に参画意向のある民間事業者と個別に対話を実施するもので、参加申し込みを12月10日まで受け付ける。実施結果公表は2019年1月中旬を予定しており、概要をホームページなどで公表する。公表に当たっては、参加事業者にあらかじめ内容の確認を行い、参加事業者の名称は公表しない方針。

 魚津総合公園は、公園内の魚津水族館のオープンと同時に1981年に開園した。その後、アトラクション施設の「ミラージュランド」や「ミラージュプール」、「ミラージュハウス」が整備され、県外からも来場者を迎える観光・交流スポットとなった。しかし、施設の老朽化、ミラージュランドと魚津水族館の一体感の希薄さ、飲食店などファシリティの不備、季節や天候に左右される運営などさまざまな問題が露呈し、利用者数が伸び悩んでいる。

 そこで魚津市は、2017年に地域の企業や関係金融機関などと連携してPPP/PFIの案件形成に向けた官民の情報共有及び対話促進の場となる「魚津官民連携地域プラットフォーム」を立ち上げるなどして、官民連携事業の可能性について民間事業者から意見を聴取してきた。今回のサウンディングでは、個別対話を実施し、より具体性のある提案募集や意見交換につなげたい考えだ。

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にぎわい創出実行委員会の概要(左)と検討を進めているパートナーシップ契約(右)の概要(資料:魚津市)

 魚津総合公園では現状で、年間延べ約15.4万人の有料施設関連の利用者があり、利用料金などとして約1億円強の収入がある。利用者数や利用料金ではともにアトラクションの割合が7~8割を占めているという。また魚津水族館では、年間約15万人の入場者があり、利用料金などとして約8000万円の収入がある。こうした中で魚津市施設管理公社は、地元有志による「にぎわい創出実行委員会」を組織してイベント開催などに伴う利用者増加と収入増加を目指してきたのだが、今後さらに、総合公園のにぎわい創出に向けたファーストステップとして、同公社とソフト面での事業を連携・推進する「パートナーシップ契約」による民間パートナー事業者の募集を検討しているところだ。

 パートナーシップ契約については、魚津市・公社側が事業費・委託費などの固定収入を得つつ、各種の取り組みが成功した場合には、プロフィットシェアを得られるスキームとして、民間事業者の参入によるリスクを低減していきたい考えである。

 今回のサウンディングでは民間事業者に、魚津総合公園のにぎわい創出、集客増加、収益力向上に向けたアイデアや想定される収入増加の水準などについて聞くとともに、パートナーシップ契約の締結スキームや、固定収入とプロフィットシェアによる支払いスキームの考え方などについて尋ねることにしている。

 魚津市の担当者は「今回の事業を通して施設の魅力が向上し、地域活性化につながると考えている。官民連携事業化が進めば、新たなビジネスチャンスの創出や既存事業の拡大になるだろう」と話す。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/111500950/