市有地の現況(出所:大阪市)
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 大阪市浪速区は、南海電鉄新今宮駅高架下にある市有地の活用を行う事業者を公募する。この市有地を活用し、観光情報や飲食、物販などのサービス機能を提供する事業者をプロポーザル方式で公募する。

 企画提案書の提出は2021年1月28~29日。プレゼンテーション審査を2021年2月中旬に実施し、審査の結果は2月下旬から3月下旬の期間に郵送で通知する予定だ。公募に先立ち、12月8日と9日に現地見学会を開催する。参加には事前の申し込みが必要。希望者は所定の申込書を12月1日までに電子メールで送信する。

 新今宮駅の北側エリアは、9月に日本で初めてとなる外国人向け就労インバウンドトレーニング施設「YOLO BASE」が開業したほか、2022年春には、都市型観光ホテルの星野リゾートOMO7の開業が予定されている。9月には、同エリアの今後5年から10年程度のまちづくりについて、方向性や将来像を示した「新今宮駅北側まちづくりビジョン」も策定。今後の来街者増加が見込まれるなか、課題の1つに挙がっているのが、おもてなしの提供だ。そこで、市は具体的な対応策として、今回の新今宮駅高架下にある市有地の活用を進める。

 市有地は、浪速区戎本町の新今宮駅高架下にある道路用地。幅6mで、台形に近い形状の約170m2の土地。南海線とJR線の線路が交差する付近に位置している。市は、この土地を無償で事業者に貸し付ける。使用期間は2021年6月から、年度ごとに更新して最長2036年3月までの期間。

 公募に際して、市が求めているのは、当該エリアのおもてなし環境向上に資する観光情報の提供を含むサービスの提案。単に収益だけを追求する活用の提案は不可とする。市有地には原則として建築物は建築できないが、1年以内の期間の仮設建築物など市の許可を得た場合に限り可能とする。市有地は、高架下を通り抜ける形状になっており、活用にあたっては南側に1カ所、来場者用の出入り口を設ける。営業時間内の自転車などの通り抜けや営業時間外の外部からの侵入を阻止するために、敷地の外周に固定式のフェンスを設置するとともに、出入口の施錠管理を行うなどの措置も必要。遅くとも2022年4月に事業を開始しなければならない。このような条件を踏まえ、企画提案を行う。

 提案書には活用の趣旨・目的、当該地と周辺エリアのポテンシャル分析・想定ターゲットと、活用計画として名称、事業概要、図面またはイメージパース、観光情報の提供と賑わい・おもてなし向上に資する内容を記載するほか、事故防止・安全確保、地域貢献・社会貢献に関する考え方と具体案、類似事業の実績、事業収支計画、施設整備計画、管理運営体制などを記載する。