大分市は2020年10月30日、「大分市西部海岸地区憩い・交流拠点施設整備事業」の実施方針を公表、11月5日には「西部海岸地区(神崎エリア)連携イメージ図(案)」を公開した。この事業は、西部海岸地区の観光的な魅力を高め、観光客の誘致など経済活性化を目的に行うもの。DBO方式(設計・建設・維持管理・運営業務の一括発注方式)で民間企業の経営能力やノウハウなどを活用し、公共施設の建設・整備・運営を効率的かつ低廉に行い、地域振興につなげる狙いだ。

西部海岸地区(神崎エリア)連携イメージ図(案)(資料:大分市)
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 施設の計画地は、大分市大字神崎の敷地約1万4800m2。うち施設整備用地は約4200m2を予定し、情報発信、休憩、環境保全、防災などの機能を備える。具体的には、屋内に情報提供コーナーや物販施設、飲食施設、多目的室、再生可能エネルギー活用施設、防災備蓄倉庫など、屋外に駐車場、屋外テラスなどを設ける想定だ。

公共施設計画地 (資料:大分市)
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 事業はSPCの設立を前提としており、委託対象となるのは建設予定の施設と、国土交通省が整備し市が管理している施設の2つだ。委託するのは、建設予定施設の「設計業務」「建設・工事監理業務」「維持管理業務」「運営業務」と、国整備施設の「維持管理業務」。事業期間は、事業契約の締結を予定している2021年12月頃から2039年3月31日までで、維持管理・運営期間は約15年間となる。

 事業者の選定は、総合評価落札方式による一般競争入札で行う。募集と選定は、2021年4月上旬に入札公告と入札説明書等の公表を行い、7月上旬に参加表明書の受け付け、8月上旬に入札と提案書類の受け付けを行った後、9月下旬に落札者を決定・公表する予定だ。

 大分市の西部海岸地区は、高崎山など風光明媚な自然を有する。「大分マリーンパレス水族館うみたまご」「高崎山自然動物園」「田ノ浦ビーチ」などの観光施設も集積しているため、観光振興をけん引する地区として期待されており、これまで市民による意見を反映する形で実施方針の調整を行ってきた。市のウェブサイトでは実施方針とともに、これらの市民意見募集結果や質問への回答についても公表している。