三井E&Sマシナリーとゼンリンデータコムは、遠隔自動飛行ドローンによる港湾クレーン遠隔点検に関する実証実験を大分港で実施した。大分県は、大分港大在コンテナターミナル内(管理者:大分県大分土木事務所)の施設を提供した。

操縦者からの飛行開始の指令を受信したドローンは、事前に設定された自動飛行ルートに従って飛行、撮影及び点検箇所の映像をリアルタイムで配信した(資料:ゼンリンデータコム)
操縦者からの飛行開始の指令を受信したドローンは、事前に設定された自動飛行ルートに従って飛行、撮影及び点検箇所の映像をリアルタイムで配信した(資料:ゼンリンデータコム)
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点検箇所の自動撮影画像(資料:ゼンリンデータコム)
点検箇所の自動撮影画像(資料:ゼンリンデータコム)
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 実験は8月2日から8月5日の4日間、4G(LTE)回線を利用し、港湾クレーンを対象として行われた。飛行申請、飛行ルートの設定、、機体のオペレーションを三井E&Sマシナリーが、遠隔飛行ルート設定プログラムの作成、ドローンの4G(LTE)回線利用のための調査、関係各社との調整、各種申請関連の支援をゼンリンデータコムが担当。使用したドローンはDJI JAPANの「Matrice 300 RTK」で、カメラは「Zenmuse H20」を使用した。ドローンの位置制御に利用したのは、RTK測位に対応したソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」だ。

 この実証を通して両社は、4G(LTE)回線による遠隔自動飛行ドローンで、遠隔地から港湾クレーンの点検が実現可能であることを確認。これにより、現地に出向くことなく港湾クレーンの点検が可能となり、点検作業の更なる効率化・省人化が期待できるという。また、ドローンの飛行と点検箇所の撮影は自動で全て行うため、操縦スキルに依存しない安定した撮影が可能となる。

 両社は大分県の協力のもと、港湾クレーンの遠隔点検の実用化に向け、今年度中に同コンテナターミナルで追加検証を実施しする予定だ。