奈良県は、平城宮跡歴史公園の「拠点ゾーン」における県整備区域の3地区(①朱雀大路西側地区、②平城宮跡南側地区、③朱雀大路東側地区)を対象としたサウンディング型市場調査を実施、今後の事業手法を検討する。参加申込は11月30日まで。現地見学会や説明会は開催しない。また、参加希望者は関心のある地区、業務などを記載する事前アンケートを12月3日までにメールで提出する。

県整備区域と3つの対象地区(資料:奈良県)
県整備区域と3つの対象地区(資料:奈良県)
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 3地区のうち、①朱雀大路西側地区は、2022年度に現在の指定管理期間が終了するため、次期事業は同年度中に事業者募集・選定を行い、23年4月から選定された事業者による指定管理を開始する。26年度以降に他地区と合わせた契約などを検討する。主な施設として交通ターミナル、休憩・宮跡展望棟、団体集合棟、観光案内・物販棟、飲食・交流棟、その他の公園施設がある。

 ②平城宮跡南側地区は現在更地で、2022年度に整備計画を策定し、26年から共用開始予定だ。想定施設は、休憩施設、便益施設等、駐車場など。③朱雀大路東側地区は用地取得交渉中で26年からの共用開始を目指す。想定施設は歴史体験学習館である。

事業スケジュール案(資料:奈良県)
事業スケジュール案(資料:奈良県)
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南側からの現況航空写真(資料:奈良県)
南側からの現況航空写真(資料:奈良県)
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 サウンディングは、12月6日から17日にかけて、事業者の参画意向タイプに応じて実施する。

(1)単独地区事業型希望者サウンディング
 3地区のいずれかを単独の事業として実施する場合や、地区内の個別の施設の運営等のみに関心がある事業者が対象。質問項目としては、参画が想定される地区や施設に関する事業、県が地区ごとに事業発注を行う際に他の地区の事業との関係で考えられるリスク、各地区の事業者との連携や公園内の関係者との連携方法を挙げている。

(2)複数地区一体事業型希望者サウンディング
 2地区以上を一体の事業として実施することに関心のある事業者が対象。主な質問項目は、複数地区を一体的に官民連携する場合の官民双方のメリット、連携した場合に各地区が担うべき機能、西側地区と南側地区を一体として捉えた場合の機能など。

 そのほか奈良県では、(1)と(2)の共通質問項目として、当該区域での事業環境の評価、業務範囲(業務範囲、事業方式など)への意見、事業期間、事業費などを挙げている。

 平城宮跡歴史公園は、2008年10月の閣議決定に基づき「古都奈良の歴史的・文化的景観の中で、平城宮跡の保存と活用を通じて、奈良時代を今に感じる空間」の創出を目指して事業化され、国営公園区域と連携して県が公園区域の整備を進めている。2018年3月24日に国営公園区域と共に「平城宮跡歴史公園」として開園した。