NAGANOまちづくり応援ファンドの概要(資料:国土交通省)
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マネジメント型まちづくりファンド支援業務のスキーム(資料:国土交通省)
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 一般財団法人民間都市開発推進機構(民都機構)と長野信用金庫は11月15日、「NAGANOまちづくり応援ファンド」を設立した。それぞれ4000万円を出資し、資金規模は8000万円。長野市の中心市街地と善光寺周辺を対象に、空き店舗や空き家をリノベーションして飲食・宿泊・物販などを営む、民間のまちづくり事業に投資する。ファンドの形態はLLP(有限責任事業組合)、存続期間は2028年10月31日まで。

 同ファンドは、国土交通省と民都機構が2017年度に始めた「マネジメント型まちづくりファンド支援事業」(関連記事)の一環で、全国で5件目、甲信越地方では初となる。長野市は2017年3月に作成した「長野市立地適正化計画」の中で「リノベーションまちづくりの推進」を掲げており、同計画を作成した市町村におけるファンド組成も初めてだ。

 JR長野駅から善光寺に至る長野市中心市街地と善光寺周辺エリアは、かつて多くの商店や問屋が軒を連ね、人の往来も盛んだった。しかし近年は、人口減少、小売業の売り場面積の減少、事務所や倉庫の空室化などで、市最大の観光資源である善光寺門前町の空洞化が進む。リノベーションなどによる都市機能の維持・強化が急務だ。すでに善光寺周辺では09年頃から民間事業者による自発的な遊休不動産活用が活発化し、古民家や蔵、倉庫などを改修したシェアオフィスやゲストハウス、カフェなどが集積している(関連記事)。

 長野信用金庫は、これまでにも日本財団「わがまち基金」を活用した「創業支援体制の強化による善光寺界隈の活性化事業」(関連記事)や「長野しんきん『しんみせ』応援プロジェクト」による事業者育成に取り組んできた。同ファンドはこうした取り組みとの相乗効果を狙う。