舞鶴市(京都府)とオムロン ソーシアルソリューションズは、2020年7月から9月にかけて実施したMaaSアプリ「meemo(ミーモ)」の実証実験の結果を公表した。

 MaaSとは、モビリティ・アズ・ア・サービス(Mobility as a Service)の略。ICTを用いて利用者の目的に応じて、最適な移動手段を提示する新たな移動サービスの概念。今回の実験は舞鶴市、オムロン子会社のオムロン ソーシアルソリューションズ、日本交通の3社が、住民同士の助け合いによって誰もが気軽に外出できる舞鶴市を目指すもの。オムロンが開発した専用アプリを活用して舞鶴市加佐地域および高野地区で行われた。

MaaSアプリ「meemo」を使った実証実験の仕組み(発表資料より)
MaaSアプリ「meemo」を使った実証実験の仕組み(発表資料より)
[画像のクリックで拡大表示]
高野地区・加佐地域での実証実験定量結果 (発表資料より)
高野地区・加佐地域での実証実験定量結果 (発表資料より)
[画像のクリックで拡大表示]

 検証項目は、「住民の移動の利便性は向上したか?」、「住民の方の総移動量は増加したか?」の2点。住民同士の送迎を担当するドライバーには事前に日本交通が行うドライバー講習を実施し認定証を交付したり、送迎中の事故に備えた準備をしたりするなどの安全に関するサポートを行った。また、利用者に高齢者が含まれることも想定、地元高校生などによるスマートフォンやアプリの使い方について説明会も実施した。

 実証実験の評価は、「住民送迎」「会員獲得」「既存交通との共存性」「運行管理」「運用コスト」の5点について行われた。中でも「既存交通との共存性」の点においては、アプリを活用したバス、タクシー利用はほとんどなく、住民送迎により会員のタクシー利用量は減少した。

 一方で、ご近所以外の住民による送迎についてユーザーの4分の3以上が不安を感じなかったという。利用者は送迎をきっかけにドライバーと新たな交友関係を築くことができたという。

実証実験検証結果のまとめ (発表資料より)
実証実験検証結果のまとめ (発表資料より)
[画像のクリックで拡大表示]